北京
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23/19
習近平国家主席の訪仏に際し、中仏間で初めてのグローバルガバナンスに関するフォーラムが現地時間25日、パリで始まりました。
中仏双方の政府関連部門要人、ハイレベルシンクタンクの専門家・学者、大手企業のリーダーおよび欧州連合(EU)、国連、経済協力開発機構(OECD)の代表ら計200人余りがフォーラムに参加し、「『一帯一路』と相互連結」、「多国間主義とグローバルガバナンス」、「デジタルガバナンスのチャレンジとチャンス」、「気候変動と生物多様性」などの議題を巡り、2日間に渡って討論します。
開幕式では、王毅国務委員兼外交部長とフランスのル・ドリアン外相がそれぞれ演説を行いました。
ル・ドリアン外相は「一国主義と保護主義が国際関係の基本原則を歪める中で、フランスは中国と協力して革新を追い求め続け、共にグローバルガバナンスの枠組みを探求し、直面する課題に対応していきたい。EUによるユーラシアとの相互連結計画と、中国の『一帯一路』イニシアティブとのマッチングを支持する」というフランスの立場を示しました。
これに対し、王外交部長は「中仏両国は、どちらも独立し、時代と共にまい進するという面において同じ立場にある。より公平で効果的な、歴史発展に順応したグローバルガバナンスの方法を共に探りたい」と、ル・ドリアン外相の言葉に積極的に応じた上で、「列席の皆さんに3つの提案がある。1つ目は誠心誠意の交流だ。関連各側は、相互尊重、開放・包摂の原則に則り、誠意をもって深く交流し、学び合い、グローバルガバナンスの完備された発展という方向に向けて知恵を出し合い、共通認識を育むべきである。2つ目は、重点を明確にした協力の促進だ。フォーラムの議題について、互恵共栄や世界貿易機関(WTO)改革、デジタルガバナンスなどの分野における協力のあり方を討論すべきである。3つ目は、ウィンウィンの関係の探求だ。このフォーラムは人類社会の共同利益に着眼したもので、グローバルガバナンスがより公正で合理的な方向へ発展し、異なる国・階層・群衆がその利益を分かち合えることを目標としたものである」と述べました。
王外交部長はまた、「国際情勢が起伏するなかで、各側が中仏両国と協力し、共に世界の平和と前進を後押しするよう期待している」と語りました。(怡康、謙)