北京
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ケニアの首都ナイロビで現地時間25日、中国国家林業草原局と世界自然基金会(WWF)によって、現地に暮らす華僑・華人を対象とした野生動植物保護の講演会が開催されました。この講演会は、保護意識を高め、違法な取引から遠ざかることを主旨に実施されました。
アフリカには豊かな自然資源がありますが、野生の動植物に関する密貿易が多発し、多くの野生動物が絶滅の危機に瀕しています。
講演会に出席したWWFチャイナの周非副総幹事は「国際組織の調査によれば、1979年のアフリカには130万頭の象が生息していたが、現在は41万5000頭まで激減している。年間約2万2000頭の象が殺されている。また、いまアフリカにはサイが2万5000頭、チーターが7000頭、ニシローランドゴリラがわずか800頭しか現存していない」と示しました。
ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の締約国である中国は、ここ数年、野生動物の保護や違法な取引の取り締まりなどで厳しい措置を講じています。これについて国家林業草原局の彭有冬副局長は「中国では、サイの角や虎の骨などの貿易と使用が禁止されている。また、象牙については、象牙そのものや象牙を含む製品の輸入、さらには国内での加工と販売も禁止されている。野生動物の密猟や、それに関連する輸送、商売、利用などの犯罪行為を厳しく取り締まっている」と紹介しました。
この日、ケニア在住の華僑と華人、駐在員などの代表100人余りが講演会に参加しました。(藍、謙)