北京
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3月22日は世界水の日です。中国は人口が多く、水が少ない上、水資源の分布などが不均衡という問題を抱えています。1人当たりの水資源は世界平均レベルの3割足らずで、正常な年でも水不足量は500億㎥を超えています。
これに対して、中国は最も厳しい水資源管理制度を打ち出し、対応しています。国務院新聞弁公室で22日に行われた記者会見で、水利部の魏山忠副部長は「中国は水資源に対して節約、保護、管理などの措置を取ってきたが、積極的な進展を遂げている。同時に、華北地区の地下水を過度に採取する問題に対して総合的な防止策を取っている」と述べました。
中国は節水型社会作りを全面的に推し進めています。水消費の高い業界における技術改造や都市部と農村部における水供給網の整備などを通じて、水のリサイクルを拡大しています。また、水資源配置の管理のレベルアップに力を入れています。南水北調の東線と中線プロジェクトによる水調達量が230億㎥を上回っていることで、北京や河北、河南、山東、江蘇などの水供給と安全確保の力が増強されています。
河北地区は中国で水不足問題が最も深刻な地区の一つである上、地下水の過度な採取問題も影響を与えています。これに対して、2018年、南水北調中線プロジェクトや地元ダムなどの水を川に注ぐなどして、地下水位を上昇させています。さらに、このほど、水利部は関連部門と連携して行動案を打ち出し、この地区の地下水の過度な採取への総合的な防止策実施に取り組んでいます。(朱 星)