北京
PM2.577
23/19
解像度が高いことを意味する「高分(GF)」と名づけられたシリーズ衛星の5号と6号が21日、稼働を始めました。中国の地球観測システムの構築における新たな進歩となるもので、汚染対策や生態環境の整備、および農業の生産に情報面で力強いサポートを果たすことになります。
ともに去年打ち上げられたGF5号とGF6号のうち、5号は中国でスペクトル分解能(解像度)が最も高い衛星であり、世界で初めて大気と陸地を総合的に観測することができます。また6号は光学衛星であり、すでに打ち上げられたGF1号に相乗りして、データの測定範囲や効率を大幅に引き上げ、農林業や草原などの観測能力を飛躍的に向上させるものです。
中国は、2010年から高解像度の地球観測システム構築を始めており、GFシリーズの衛星は今回の打ち上げで合計6基となり、様々な仕組みのデータをとらえる体制がほぼ出来上がりました。さらに今年末にGF7号を打ち上げ、観測網がほぼ完成する計画です。(洋、森)