北京
PM2.577
23/19
王毅国務委員兼外交部長は19日北京で、パキスタンのクレシ外相と第1回中パ外相戦略対話を行いました。双方は、両国関係の発展を高く評価し、お互いの核心的利益と重要な関心事で支持し合うことに同意すると共にハイレベルの往来、中パ経済回廊の建設、テロ取り締まりにおける協力などの面で複数の共通認識に達しました。
王外交部長ははじめにニュージーランドで発生したテロ事件を強く非難し、事件で死亡したパキスタン人に哀悼の意を示したうえで、「テロ取り締まりはダブルスタンダードであってはならず、特定の宗教や国が関わるべきではない。異なる宗教や文化を持つ国々は手を携えてあらゆる形のテロリズムを取り締まっていくべきだ」と強調しました。
また、王部長は、「国際情勢がいかに変化しても、中国はパキスタンが国家主権と民族の尊厳を維持すること、自国の国情によって自ら発展の道を選ぶこと、国の安定と発展・繁栄を実現すること、地域と国際問題でより建設的な役割を果たすことを揺るぎなく支持していく」と述べました。
双方は中パ経済回廊の建設について、既に完了したプロジェクトの持続可能な運営を確保し、産業パークやコミュニティの住民生活分野の新規プロジェクトを計画することで合意しました。また、強力の措置を講じて経済回廊建設の安全環境を維持していくと約束しました。
王部長は、「中パ経済回廊の構築を推進する過程で、中国は終始、共同協議、共同建設、共同享有の原則に従い、パキスタン人民の密接した利益を最優先に考慮している。これまでに完了した22のプロジェクトはパキスタンの交通施設や電力供給を大いに改善すると共に、数万人の雇用チャンスを創出している。今後のプロジェクトはパキスタンの西部地域へ拡大させ、より広範囲の住民にメリットをもたらすようにしていく」と強調しました。(玉華、星)