北京
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習近平国家主席は21日、今年初の外遊を始めます。今回の外遊ではヨーロッパの3カ国への訪問を予定する中、イタリアがそのはじめの訪問先となります。
イタリア訪問を控えて、習主席は、イタリアの新聞『コリエーレ・デラ・セラ』に「東西交流の美談を伝え、両国友好を未来につなぐ」と題する署名原稿を寄稿しました。
習主席は原稿の中で、かつての訪伊経験を振り返り、「古代と現代、クラシックと革新を融合させるイタリアのライフスタイルと産業理念が印象深かった。これから再びこの美しい国を訪れ、やさしい友人らに会えることを非常に懐かしく感じる」としています。
二千余年前のシルクロードは、遥か遠く離れた古代中国と古代ローマをつなげました。習主席は、「二千年の往来は、中国とイタリアに、相互尊重と相互信頼という共通理念を育み、これは両国の友情が絶えず強固なものになる上での基礎となっている」と述べました。
また、習主席は原稿の中で、「一般の中国人のイメージする『メード・イン・イタリア』は、良質な製品の代名詞だ。イタリアのファッションや家具は中国の消費者に歓迎され、ピザ、ティラミスは青少年に好まれている。また、両国の技術革新協力ウィークやサッカートレーニングなどの活動も人々に歓迎されている」と述べました。
今日の世界は百年でも経験することのない大きな変局に直面しています。その中で、中国とイタリアがより麗しい未来を迎える為に何をすべきかについて、習主席は、「今回の訪問を通じて、イタリアの指導者と共に、中国とイタリア関係の新時代をリードしていきたい」としました。
習主席は2011年に訪伊した時、イタリア統一百五十周年の記念式典に出席したほか、クリエイティブとデザインの都と呼ばれるミラノを訪問、商工業界の晩餐会に出席した際、「2010年末までに、イタリアの累積対中投資額は五十億ドルを突破、二国間貿易額は四百五十一億五千万ドルに達した」と述べました。一方、去年の貿易額は五百億ドルを超えるほか、互いへの投資額は累計で二百億ドルを突破しています。
また、今年は中伊全面的戦略パートナー関係樹立十五周年に当たる年であり、来年には、両国の国交樹立五十周年を迎えることから、双方は様々なイベントを通じて両国関係を新たなレベルへの前進を後押ししていきます。このタイミングでの中国の最高指導者の訪問は、両国関係の発展にとって歴史的な意義を持つといえます。
今回の訪問における最大のハイライトに、「一帯一路」共同構築の一層強化が挙げられます。この動きは、両国人民により多くの実益をもたらすことを狙ったものです。また、訪伊期間中には、外交、経済貿易、文化などの政府間協力分野ならびにインフラ施設、機械、金融などの商業分野で一連の協定を締結することが予定されています。(玉華、む)