北京
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王毅国務委員兼外交部長はブリュッセルで現地時間18日、欧州連合(EU)の モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表と共に記者会見を行い、「われわれは、『中国・EU関係の主流は協力であり、それは昔も今も、未来においても同じである』と確信している」と強調しました。
王外交部長はその際、「中国とEUは、歴史や文化が異なり、社会制度や発展段階も異なるため、齟齬は避けられない。協力を深めるにつれて、経済貿易などの分野において競争が始まるのは正常なことだ。良性の市場競争は、互いによりよい発展を促していく。欧州は、中国の新たな改革開放から利益を得ることができるだろう。中国企業がヨーロッパで公平かつ公正に、差別なく扱われることを期待する。中国とEUの間の競争は避けられないが、協力こそが主流で、共栄こそが目標だ」と指摘しました。
王外交部長はまた、「今回の中国EUハイレベル戦略対話で双方は『中国・EU間には、競争よりも協力、齟齬よりも共通認識の方がはるかに大きい』と意見が一致した」と述べたうえで、共通認識として、多国間主義、国連の国際事務における主導的な役割の発揮、開放型の世界経済、規則に基づく多国間貿易体制などを支持することや、対話による地域紛争の解決、国際協力の強化による気候変動への対応、核拡散の防止に関する国際体制、持続可能な開発のための2030アジェンダ、あらゆる形のテロの取締、第二次世界大戦後に確立した国際システムと秩序の維持などを支持することを示しました。
これに対してモゲリーニ代表は賛同の意を表した上で、「今後も、EUと中国の協力が深まるにつれて、共通認識はさらに増えていくだろう」と指摘しました。(藍、謙)