北京
PM2.577
23/19
トランプ米大統領は15日、大統領拒否権を初めて行使し、米国南部国境で壁を建設するための国家非常事態宣言を無効にするという議会上院の決議を拒否しました。
これについてトランプ大統領は「メキシコとの国境で不法移民に関する危機が起きている。議会上院の決議は思慮に欠けているため、これに対する拒否権を、誇りをもって行使する」と述べました。
一方、議会下院のペロシ議長は15日声明を発表し、下院では26日に表決を行い大統領の拒否を覆すと明らかにし、「議会上下両院は、法律を無視して権力を奪取しようとする大統領の行為に断固反対する」と表明しました。
この状況についてアナリストは「国家非常事態宣言が維持されようとも、壁建設費用の課題は依然として残る。国防費からの費用の捻出を、非常事態宣言を発令することで議会を飛び越えて決定するという行いは、多くの人々の不満を買うだろう」と見ています。(Mou、謙)