災間社会を生きて~民俗学者・赤坂憲雄さんに聞く

2019-03-12 19:10  CRI

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聞き手:王小燕

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 「東日本大震災」から8年にちなんで、日本の東北地方で20年暮らし、「東北学」を提唱することで知られる民俗学者の赤坂憲雄教授にお話を伺います。

 赤坂教授は現在日本学習院大学の教授で、福島県立博物館館長でもあります。

 去秋、赤坂教授はサバティカル休暇で、北京師範大学外国言語文学院日本語学部の招きに応じて、北京で「宮崎駿を読み直す」と題して、シリーズ講座を行いました。

 10月10日~12日にかけての三日間、赤坂教授は「パンダコパンダ」「未来少年コナン」など宮崎駿の初期の作品から、「ルパン三世」「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」まで、宮崎駿監督の10作品を民俗学的な視点から読み解きました。物語のモデル、食と性、終末観などと結びつけて、作品の奥深くまで解読し、多くの中国人の学生や学者たちをひきつけていました。そして、レクチャーの後、参加者との活発なディスカッションも行われました。

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 今回のインタビューは赤坂教授が北京を訪れた時に行ったもので、その節には、北京師範大学の先生方の多大なる協力を得ました。ここで改めて感謝申し上げます。

 今日の番組では、宮崎駿および日本の漫画、アニメと民俗学とのかかわり、現代化が進む現代社会における民俗学のあり方、赤坂先生が唱える「東北学」の真髄などをめぐり、赤坂教授にお話を伺います。ぜひお聞きください。

【プロフィール】

赤坂憲雄(あかさか・のりお)さん

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 1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。東北芸術工科大学助教授、東北文化研究センター長を経て、現在は学習院大学教授・福島県立博物館館長。東北学を提唱することで知られています。
 2007年『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でドゥマゴ文学賞・芸術選奨受賞。主な著書には『異人論序説』(ちくま学芸文庫)、「東北学 忘れられた東北」 (講談社学術文庫) 2009、『境界の発生』(講談社学術文庫)、『東西/南北考』(岩波新書)、『遠野/物語考』(荒蝦夷)、『震災考』(藤原書店)、『性食考』(岩波書店)、『武蔵野をよむ』(岩波新書)など多数。

 この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。

 

◆お便り抜粋【愛知県・ゲンさん】から

赤坂憲雄先生のお話はとてもナイーブで、その静かなお話しぶりこそが民俗学の神髄のように感じました。
宮崎駿の世界に入ったのは、学生に教えてもらったことがきっかけになったそうですが、
教師の立場で「学生に教えてもらう」という姿勢、雰囲気をかもし出されている赤坂先生の魅力にふれたような気がしました。
「紅の豚」は何故紅か? 「トトロは可愛くない。不気味」という中国の学生さんたちの問いかけは率直で面白いですね。
国の違いを感じない人間の心の発信が飛び交った、豊かな集中講義だったのだなぁと思いました。

「民俗学は学問として終りつつある」という発言にはギクッとしました。
ものがたり、もののけ……という「もの」というものがカオスに触れているという感覚。
ことばの向こうがわに転がっている、秩序からはずれているものへの感覚を学問にすると、
たいへんな世界なんだろうなと思うことは出来ました。

先生は「人間がコントロールできないものに運命や未来を預けたくない」とおっしゃいました。
全く同感です。「災間」ということばを聞いたことがありませんでしたが、深く深く納得できました。
「災間」を生かされているという気持ちを私も持ち続けたいと思いました。

赤坂先生が福島県立博物館で、150年前の戊辰戦争のことも忘れずに語り継いでいるという話をされた時、
2014年のNHKの朝の連続ドラマ「マッサン」に、登場したニシン漁師の網元・森野熊虎の顔が浮びました。
熊虎さんが戊辰戦争のこと、会津若松の哀しみを語っている場面がとても印象に残っています。
やっぱり人間の血には、何かが宿っているのですね。

石ころの歴史、名もなき小さなものへの共感の眼差しを向けられ続けていらっしゃった
赤坂先生のお話は、私の心にじんわり届きました。ありがとうございました。

 

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8月20日放送分
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