人民政治協商会議の性質、地位と主な職能

　中国人民政治協商会議は中国人民愛国統一戦線組織であり、中国共産党が指導する多党協力と政治的協商の重要な機構です。さらに社会主義における民主主義を発揚する重要な手段でもあります。

　中国人民代表大会が選挙と投票を通じて権力を行使することと、人民政治協商会議が選挙と投票前に十分に協商することは、中国の社会主義民主主義にとって重要です。人民政治協商会議、人民代表大会と政府の関係は、一つは政策決定の前の協議、一つは協商の後の表決と政策決定、そして政策決定後の執行にあり、三者は中国共産党の指導の下で、それぞれの仕事を担当し、共に協力し、互いに補足し合います。これは、中国の国情に適合した、中国独特の政治体制です。人民政治協商会議は中国の政治体制において重要な地位を占めているのです。

　人民政治協商会議の主な職能は政治協商、民主監督、そして政治に参加し、意見や提案を出すという三つのことです。この三つの職能は各党派や団体、各民族、各界の人々が中国の政治体制の中で国事に参加し、役割を果たす重要な内容と基本的な方法で、人民政治協商会議の性質と特徴を体現し、人民政治協商会議が他の政治組織と一線を画す重要な部分です。

　政治協商とは、国家と地方の重大な政策・方針及び政治、経済、文化、社会生活における重要な問題について、政策を決定する前に協商し、また政策執行中にも協商することを指しています。

　民主監督とは、国家の憲法、法律と法規の実施、重大な方針政策の確実な履行、国家機関及び職員の職責履行に対して提案と批評をもって監督することを指しています。

　政治に参加し意見や提案を出すということは、政治、経済、文化と社会生活での重要な問題及び人民と共に関心を持つ問題に対して、調査研究を行い、社会情勢や民意を反映した討議を行うことです。調査研究報告、提案、建議またその他の方法で、中国共産党と国家機関に対し意見と提案を提出することを指しています。