人民代表大会はどうして「二院制」をとらないのか

2019-02-25 20:40  CRI

 私たちはよく「二院制」という言葉を耳にします。「二院制」とは、簡単に言えば、議会を2つに分けて、共同で議会の権力を行使するものです。各国で、「両院」の呼び方は異なります。例えば、英国や米国では、「上院」と「下院」、日本の国会では、「参議院」と「衆議院」、フランスでは、「元老院」と「国民議会」、オランダでは「第一院」と「第二院」、スイスでは、「全州議会」と「国民議会」と呼ばれます。

 中国の人民代表大会が「二院制」をとらないのには、いくつかの理由があります。中国は、統一した多民族国家で、民族区域自治制度を実施しており、中央と地方との関係問題を処理する上で、中央の統一指導下で、地方の主動性と積極性の原則を十分に発揮させることを重視しています。また、中央と地方の積極性を引き出すために、中央と地方の利益関係を有機的に協調させます。これが中国が人民代表大会が一院制を取る重要な基盤となっているのです。

 中国の国家機構は民主集中制の原則を取っています。人民代表大会、及びその常務委員会は国家権力を統一して行使しています。この前提の下、政府、法院、検察院など各機構がそれぞれの職責を果たし、また協調しあって活動を進めるのです。これは国家権力の統一を保障し、同時に国家機関の仕事の合理的な分担です。それぞれが密接な協力を図り、民主と効率の両方に配慮しているのです。人民代表大会の内部には、同等な機構はありません。人民代表大会常務委員会は単に人民代表大会の常設機構です。人民代表大会に属し、人民代表大会の指導と監督下にあります。人民代表大会に属する常務委員会は、少なくとも、毎年1回は、人民代表大会に活動報告をしなければなりません。人民代表大会は、「一院制」ですが、この体制には、多くの利点があります。それは、民主的で、集中的であるということです。また、憲法と法律指導下の民主、広範囲な民主的基礎の上での集中であるため、国家と各種活動が不必要な牽制を受けず、集中的かつ効果的に行われることを保障しています。

 「政協」を両院制の上議院とする人もいますが、これは誤りです。毛沢東同志はかつて、「全国人民代表大会と国務院は国家権力機関と国家行政管理機関であり、人民政治協商会議も国家権力機関にすれば、民主集中制が通らなくなる。我が国においては、政治協商会議は国家機関の職権を行使しない」と述べました。

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