北京
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1時間目 「CRI時事解説」シリア「化学兵器」騒ぎの真相暴露&フラッシュ・モブ「僕と祖国」に見るメディア融合
担当:王小燕、斉鵬
2月19日は旧正月の15日で、中国では「元宵節」です。灯篭祭りを行ったり、クイズ大会をしたり、「元宵」や「湯円」などと呼ばれるお団子を食べたりして、一家団欒で過ごす風習があります。今夜、故宮博物院では創設以降初となる夜のイベントが開催されます。インターネットで入場券(無料)の予約を始めたところ、すぐに売り切れとなったそうです。そればかりではなく、あまりに多くの予約注文が殺到したためなのか、予約サイト自身も一時アクセス不能になったほどです。紫禁城の中で過ごす「元宵節」の様子、気になりますよね。
元宵節イベントの準備でテスト点灯する故宮
こんな旧正月祝いの締めくくりにあたる今日の番組では、まず「CRI時事解説」で、「シリア『化学兵器』騒ぎの真相暴露」と題したCRI論説員の文章を抜粋してご紹介します。続いて、最近通うハイウェー宛にいただいたお便りをご紹介し、お問い合わせや質問に答えます。
後半の「旬な話題」では、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)が8日間連続放送の新春特別企画、ゲリラ・ライブの形で行われたフラッシュ・モブ、名曲「僕と祖国」にスポットを当てます。ライブ現場の音声をお聴きいただきながら、企画の様子をご紹介します。フラッシュ・モブとは、もともとインターネット上や口コミで呼びかけた不特定多数の人々が申し合わせ、前触れなく公の場で突然、パフォーマンスを行っては解散する行事のことを言います。主流の伝統メディアが若者の間で、インターネットを生かした上での行事を番組作りに取り入れて企画を行ったという点では、大変注目されています。そこに見えるメディアの融合のトレンドを合わせて取り上げます。
2019年春節期間中、四川省の省都・成都市で開かれたフラッシュ・モブ「僕と祖国」の様子
◆お便り抜粋
★2月13日受信 愛知県春日井市・小笠原広行さん
春節休みで、斉鵬さん、小燕さんのそれぞれの故郷に帰ってのお話を聴き、「やっぱりお正月は家族と共にだよなぁ~」とつくづく感じました。我が家の今年の正月は、母と妻との3人でしたので、子供や孫に囲まれたお正月を送ってみたいと思います。
斉鵬さんのグルメレポートで紹介された「川蟹」は美味しそうですネェ~♪お腹がグウ~♪グウ~♪となりましたよ(笑) そして「爆竹」、個人的には中国のお正月らしくて好きですから、伝統文化として続けてほしいです。それにしても、中国では高速鉄道の整備により、北京と故郷、地方都市がどんどん近くなって凄いですネェ~♪
★2月13日受信 愛知県・ゲンさん
新年を迎えたお二人や、中国の一般の皆さんの喜びが生き生きと伝わって、とても楽しい放送でした。1252万人の列車移動なんて想像だにできませんが、列車の中で小さなお子さんが車中アナウンスを真似ている様子なんか、本当に微笑ましく、中国の列車らしいエピソードだと思いました。
盤錦市での斉鵬さんの1万発の爆竹ってにわかに信じがたいのですが、HPで写真を見たら、何だか、消防車のホースみたいですね。1万発を13秒で鳴らすと言うのも、理解を超えていて、わけがわかりません。
嬉しいけれど、環境に悪いというリスクを持っているなら、電子爆竹みたいなものを発明したらどうでしょうね。イルミネーションで煙なんか演出して・・・。
逆方向ラッシュという現象も、なるほどと思いました。新しくて古い、古くて新しい春節が時代とともに人々の思い出を、これからも作っていくのでしょうね。
王小燕さんのお父さんの卒業された高校に散策に行ったお話も心温まるものがありました。ゴージョリーという教育家と日本が大いに関係があって、今でもその言い伝えがあるのは、感動ですね。とにかく春節、おめでとうございました。良い年になりますように。
2時間目 夫・盛中国との歩みを振り返って~ピアニスト瀬田裕子さんに聞く(2)
聞き手:王小燕、梅田謙
先週に引き続き、惜しまれながら去年の9月に逝去した中国を代表するヴァイオリニスト・盛中国さん(1941‐2018)にフォーカスして、奥様であるピアニストの瀬田裕子さんに伺います。
まずは先週の続きとして、1980年に盛中国さんがオーストラリアのラジオ局に招かれ、シドニーのオペラハウスで公演した時の様子からお話を伺います。新華社通信からは「中国の演奏家が初めて世界的なレベルで世界の舞台に立った演奏」として高く評価されたこの公演は、今でも中国のクラシック音楽史上の揺るぎない重要な出来事として刻まれています。
そこから少し時を進めて、1986年末に国際音楽コンクールの審査員として訪日した盛中国さんと瀬田裕子さんとの出会いから、翌春の盛中国リサイタルコンサートでの二人の初共演、そして1994年にご結婚、その後「ゴールデンコンビ」と称えられるようになるまでの軌跡を伺います。音楽を通して、中国と日本、そして世界に対して平和と友好のメッセージを送り続けた2人の物語です。
盛中国さんは、重慶で過ごした子ども時代に、日本軍の空襲を逃れるため、母親に抱かれて防空壕に避難した壮絶な経験をお持ちです。そんな彼が、人生の最後の32年間は日本人の伴侶である瀬田裕子さんと共に過ごしました。国境を越えて音楽で結ばれた二人は、交流の中で互いに相手国への理解を深め、音楽によって双方の国に友好の種を蒔いてきました。
今日の番組のBGMには、盛中国さんと瀬田裕子さんの演奏による、郭祖栄「金色の秋」、沙漢昆「牧歌」、新疆民謡「私に一輪の薔薇を贈って」を瀬田さんのご提供の音源からお届けします。
なお、来週の番組は毎月最終週恒例の「日本の自治体職員在中国 加油」のコーナーです。瀬田裕子さんへのインタビューの最終回(3回目)は3月5日(火)に放送する予定です。
この番組をお聞きになってのご意見やご感想をぜひお聞かせください。メールアドレスはnihao2180@cri.com.cn、お手紙は【郵便番号100040 中国北京市石景山路甲16号中国国際放送局日本語部】もしくは【〒152-8691 東京都目黒郵便局私書箱78号 中国国際放送局東京支局】までにお願いいたします。皆さんからのメールやお便りをお待ちしております。