北京
PM2.577
23/19
旧暦で今年の大晦日に当たる4日夜に放送された、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)の春節特別番組「春節聯歓晩会(春晩)」の視聴率が、史上最高を記録しました。今回の番組では、少林武術を披露した番組「ザ・スピリット・オブ・少林」が、視聴者の選ぶ「最もエキサイティングなパフォーマンス」に選出されました。
河南省の少林塔溝武術学校の学生2万人が出演した「ザ・スピリット・オブ・少林」は、全ての人々に衝撃を与え、多くの視聴者から、「パフォーマンスが短すぎる。見たりなかった」という感想が寄せられました。
中華武術(カンフー)は長い歴史を持ち、中華民族の伝統文化の宝の一つとされています。少林派はその中の一流派であり、長い歴史を持ち、巷では「全ての武術は少林から発している」という言説もあります。
2018年の「春晩」に続き、今年のステージでは少林拳と太極拳が同時に登場、少林拳の直線的動きと太極拳の柔かな動きの共演は、中華文化の奥深さを観客に伝えるものとなりました。
河南省は武術が盛んな省であり、地元の人々は太極拳と少林拳の二大拳種に長じています。今年の「春晩」では、太極拳と少林棍が競演し、力と美の融合した独特な魅力をアピールしました。
整然としつつ勢いある少林武術の演武は、伴奏の中、人間ピラミッドや八卦陣などを作り上げていきます。
会場には、数千人の演者が見事な動きで「春」や「福」という字を作り上げ、春節の喜ばしい雰囲気を作り出し、さらに祖国の繁栄と富強を祈る6000平方メートル余りの国旗がはためきました。
「ザ・スピリット・オブ・少林」パフォーマンスは、国を代表する文化の粋としての中華武術の魅力を表現する一方、新たな時代の中華民族の雄姿をも示すものとなりました。また、出演者の多さと難しさから、ギネス記録を更新するパフォーマンスとして記録され、伝統文化と武術の精神を余すところなく表現するものとなりました。(藍、む)