「伝統美」と「国際スタイル」で中国文化を届ける＝2019年春節特番

　中国国営テレビ製作の春節特別番組「春節聯歓晩会（春晩）」は、30年余りにわたって放送している年越しには欠かせない恒例番組です。旧暦の新年を迎える除夜（大晦日）において、この春晩は中国人にとって、老若男女を問わず一家団欒して楽しむ、盛大な文化芸術番組です。今年の春晩に盛り込まれた数十の演目には、伝統的な中国文化を表現するものが集められているほか、国際スタイルをアピールする要素も多く取り入れられています。豊富で多彩な番組内容に合わせて、新技術を駆使した視覚的なパフォーマンスが視聴者にインパクトを与え、いまや春晩は全世界に中国文化を届ける重要なプラットフォームに成長しつつあります。

　「新時代へまい進、幸せな一年を迎える」をテーマとする2019年の春晩には、舞踊やマジック、雑技、伝統地方劇、武術、コント、漫才など数十種類の演目が盛り込まれています。中でも、中国西北地域で発祥した伝統民俗舞踊「安塞腰鼓」、広東省仏山からの獅子舞パフォーマンス「百獅報喜賀新春」、京劇や越劇などの地方劇メドレー「錦繍梨園」など、伝統的な中国文化の精髄を凝縮したものも多数用意されています。

　その一方で、スロベニアの若者たちは「舞い上がる青春」と題して、フリースタイルバスケのパフォーマンスを披露します。このような国際スタイルの演出も今年の春晩では見所の1つとなっています。（洋、星）