北京
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2019年の「春運」(春節期間の帰省ラッシュ)が、21日に幕開けしました。故郷に帰る人たちが次々と帰省の途についています。
1月21日午前0時29分、「春運」のために増設された列車K4051便が北京駅を出発しました。この便は北京から南通までを結ぶもので、この日が増便後初の運行となり、鉄道による「春運」のスタートが切られました。
1970年代後半に始まった「春運」は、中国の改革開放政策の施行に伴うもので、そのラッシュを構成している人々の多くは、故郷を離れて暮らす出稼ぎ労働者や学生です。彼らは春節を家族と過ごすため、春節前に帰省し、休みが明けると都市部に戻るため、世界的に見ても稀な規模の大移動が生まれます。2012年以降、「春運」で毎年延べ約30億人が移動しています。
「春運」を支える鉄道の運輸能力を高めるため、北京市では旅客が集中する済南、長春、ハルビンへ向かう便を中心に、列車の本数を春節前に150本、春節後に149本増発します。
旅客が無事に、スムーズに、かつ気持ちよく利用できるよう、鉄道や民間航空などは一連のイノベーションサービスを提供しています。中国民用航空局の董志毅副局長は「現代の情報化技術を活用することで、全国の主な空港で電子搭乗券の普及を含む『ペーパーレスな旅』が実現しており、旅客に多くの利便性がもたらされている」と話しています。(RYU、謙)