北京
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中国の大学で今、健康やスポーツがブームになっています。天津大学では先ごろ、肥満者を対象にした「カロリーを燃やせ」という特訓が催されました。応募者100人の中から20人が参加し、21日間にわたるトレーニングを修了した学生に2つの単位を与え、また自転車やプールの利用券などが支給されたとのことです。
おととし発表された、学生や生徒の体質に関する調査報告によりますと、大学生の体力低下が目立っており、肥満率が5年ごとに2~3%の割合で伸びているとのことです。その前の2015年の報告では、7~19歳の中で大学生の体力低下が最も深刻でした。
このため最近、全国各地の大学で体育の授業などを見直しており、学生の体力アップにノルマを課しています。例えば清華大学では、2017年度の入学者から、水泳の出来ない学生は卒業を認めず、また浙江大学では2018年度の入学者から毎学期48回のジョギングを義務付けており、1回につき男子は3.5キロ以上、女子2.5キロ以上走るとのことです。さらに、天津の南開大学では、去年の卒業生のうち1582人が体質健康証書を取得しました。在学中に体力の強化を義務付け、若者たちに運動習慣を身につけさせて、一生スポーツに親しむようにしてもらうものです。
また、スマートフォンのスポーツアプリを使って体育指導をしている大学もあります。山東大学ではこうしたアプリや携帯機器などを利用して学生の体力データベースを作り、これらを分析してそれぞれに効果的なスポーツ指導をしているとのことです。
キャンパスではまた、通常の体育の授業やこうしたスポーツアプリの活用のほか、様々な部活動やスポーツの大会も催されています。いずれもスポーツの楽しみを味わってもらい、健康の維持や向上を促すことが目的のようです。(Lin、森)