【CRI時評】中国は改革の確定性によって未来を迎える

2019-01-03 19:39  CRI

 2019年がスタートした。

 各国の主流メディアが選出した2018年の十大国際ニュースの中には、米国が招いた「世界の貿易情勢の緊張悪化」が名を連ねている。

 過去1年間を振り返った中国の習近平国家主席は新年のあいさつの中で「我々は充実した日々を過ごし、着実に歩みを進めている」と述べた。未来については「国際情勢がいかに変化しようと、我が国の主権と安全を守り抜くという信念、決意が揺らぐことは決してない。世界の平和を守り、共同発展を促すという中国の誠意、善意は不変だ」と強調。このことは、中国が中国共産党第19回全国代表大会で定めた「軌道」と「リズム」に基づき、各種改革を予定通り進めていることを示すだけでなく、責任ある大国として中国の「世界平和を守り、各国との共同発展を目指すという誠意と善意」に揺らぎがないことを意味する。

 2018年、中国は関税の大幅引き下げ、ネガティブリストの「スリム化」、一部産業における投資制限の撤廃、知的財産権の保護強化など一連の改革開放措置を集中的に打ち出した。この勢いは今年、さらに加速する見通しだ。

 中国がこうした措置を講じた背景には、中国の改革が「深水区」(改革の難度が高い領域)に入ったことがある。質の高い経済成長の実現、現代化経済システムの構築には、それに伴った難題の解決が必要だ。外部環境の変化に対応するためだけではなく、中米貿易摩擦の有無にかかわらず中国は改革をより深めていかねばならない。

 世界レベルで見ると、ここ数年、特に2018年はポピュリズム、保護主義、一国主義が一部国家で頭をもたげたり、猛威を振るったりし、自由貿易とグローバル化には逆流の波が押し寄せた。中米貿易摩擦は双方の厳しい対峙を経て状況が緩和。いずれも話し合いという方法で双方の関心事を解決することに同意した。中国が過去1年間、そしてこの先講じるよりいっそうの開放措置は中米の話し合いにメリットをもたらすだけでなく、それ以上に各国との共同発展を後押しする意義を持つ。

 2019年の世界経済と国際関係の不確定性について、人々が常に関心を寄せるのが中国、米国という2つの大国だ。トランプ大統領も「米中関係は非常に重要。全世界が強い関心を持っている」とこの点を認めている。具体的に言うならば、中米双方の作業チームは中米首脳がアルゼンチン会談で合意した共通認識の実行に向け、今まさに協議を進めているところだ。

 聞くところによると、中米双方の作業チームは今月、顔を突き合わせて交渉を行う予定だ。結果を予測することはできないが、確実に言えるのは「中米の合意は『ウィン・ウィン』を意味し、両国の経済にとってプラスになるだけでなく、両国の市場が寄せる期待にも合致する。そして、中米関係の安定にメリットをもたらし、世界にとっても喜ばしいニュース」という点だ。もちろん、協議、交渉に不確定性や障害的な要素は付き物だ。中米は共に意見の一致を期待しており、その鍵は双方が歩み寄るかどうかにある。短期的な利益ではなく、両国の長期的利益、安定した関係という大局に目を向けねばならない。

 中国について言うと、交渉の結果や将来の不確定性の多寡にかかわらず、最も重要なのは「自らのことにしっかりと取り組み、やりこなす」ということ、つまり「改革を全面的、徹底的に深化させる」ということだ。これは、2019年ひいてはその先も中国が最も強い信念をもって進める行動であり、世界に対して発する最も明確なシグナルだ。

 では、中国はどの分野で「しっかりと取り組み、やりこなす」のだろう?実はその目標は早くに打ち出されている。つまり、5年前の中国共産党第18期中央委員会第3回全体会議(三中全会)で提示された「改革の全面的深化に関する決定」内の確定事項および中国共産党第19回全国代表大会で掲げられたロードマップだ。簡潔に述べると、「国家ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化」となる。(CRI論説員)

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