習主席、太平洋島嶼国首脳と会談

　習近平国家主席は16日、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで国交のある太平洋島嶼国の首脳らと会談し、それぞれとの2国間関係と実務協力について意見を交わしました。

　ミクロネシア連邦のクリスチャン大統領との会談で、習主席は、「先頃調印した『一帯一路』協力協定を実行に移し、貿易、投資、農漁業、インフラ整備などの分野での協力を進め、2019年の中国・太平洋島嶼国観光年のシリーズイベントを盛り上げて行きたい」と述べました。

　クリスチャン大統領もまた、中国との経済・貿易や観光分野での協力関係を拡大し、気候変動などの問題について対話と協調を強めて行きたい意向を示しました。

　また、サモアのメリエレガオイ首相との会見に臨んだ習主席は、「両国は高度な政治信頼関係を維持していくべきだ。中国側はサモアで2019年に行われるパシフィック・ゲームズを応援し、サモアの気候変動問題への対応力の向上を支えて行きたい」とし、メリエレガオイ首相はそれに答える形で「中国のインフラ整備における支援に感謝している。サモアは『一帯一路』枠組み内で中国との重点協力プロジェクトを推進して行きたい」と述べました。

　バヌアツのサルワイ首相との会談において、習主席は「中国バヌアツ関係は歴史的にも最も理想的な時期を迎えている。中国側は、力のある中国企業のバヌアツへの投資を奨励し、両国は多国間体制の中で対話と協調を強化して行かなければならない」と強調、サルワイ首相は「バヌアツは一つの中国政策を堅持し、『一帯一路』構想を賞賛し、積極的に参与して行き、中国の重要な国際問題と地域問題における主張を支持して行く」と述べました。

　クック諸島のプナ首相との会談においては、習主席は「中国側は協議・協業・共有の原則に基づき、双方が『一帯一路』共同構築に関する協力協定を結んだことをきっかけに、経済、貿易、観光、人材文化、地方などの分野における交流と協力に努め、両国人民の友情を固めて行きたい」と述べ、プナ首相は「クック諸島は中国との間で相互尊重、内政不干渉、対等な付き合いを基礎に良好な関係が気付けていることを誇りに思う。両国が結んだ『一帯一路』共同構築に関する協力協定は両国の協力により大きな可能性を開いてくれた」と述べました。

　トンガのポヒヴァ首相との会談にあたり、習主席は、「両国が協力のポテンシャルをとことん引き出し、貿易、投資、インフラ整備などの分野での協力を拡大し、人材、文化、地方の交流を広げて行きたい」と強調しました。ポヒヴァ首相は、「中国側の得難い支援に感謝する。特に先頃派遣された医療船『平和の箱舟』号がトンガを訪問してくれたことには感謝したい。トンガは中国の輸入博の成功に祝意を表し、『一帯一路』への参加を喜んでいる」と述べました。

　ニウエのタランギ首相との会談では、習主席は「中国側はニウエ側が『一帯一路』協力に積極的に参加されることを歓迎し、地域内外の国家との相互接続をより良い形で実現することを歓迎する。中国側はニウエ側と気候変動、南南協力ならびに海洋、環境保護などの分野で協力し、グリーン、ローカーボン、持続可能な発展などを推進して行きたい」と強調、タランギ首相も「中国の交通インフラ建設などの分野での得難い支援に感謝し、中国側と様々な分野での協力と国際問題対応における連携を深めて行きたい」と述べました。

　習主席は他にも、フィジー政府代表であるクンブアンポラ国防相と会談し、「中国側はフィジー側と共に、政治信頼を増進し、実務協力を深化させ、人民の友情を育み、両国関係を絶えず前進させて行きたい」と協調、クンブアンポラ国防相はそれに対し、「中国側のフィジー経済発展と国民生活改善への支援に感謝している。フィジーも中国側と各分野での実務協力を深化させて行きたいと考えている」と述べました。（む）