王外交部長、カナダ外相と電話会談

　王毅国務委員兼外交部長は10日、招きに応じ、カナダのフリーランド外相と電話会談を行いました。

　フリーランド外相はその際、カナダと米国およびメキシコとの新たな貿易協定である「米国・メキシコ・カナダ協定（USMCA：United States－Mexico－Canada Agreement）」への調印について説明した上で、「自由貿易協定は開放的で包括的なものであり、協定外のパートナーを排斥すべきではない。そのため、『米国・メキシコ・カナダ協定』もまた、他国の正当な権益を損なうことがあってはならない」との立場を表明しました。

　フリーランド外相はまた、「カナダは自国の状況に合わせて、その他の国とも自由貿易協定に関する交渉を進めていきたい。引き続き、中国を含めた各国と、規則に則った多国間貿易体制を堅持し、貿易保護主義に反対していく。カナダは中国との戦略的パートナー関係を強化し、各分野における交流と協力を拡大していきたい」との意向を示しました。

　これに対して王外交部長は「中国は一貫して自由貿易を堅持し、世界貿易機関（WTO）を中心とする多国間貿易体制を擁護している。いかなる形、名目であろうと、保護主義やダブルスタンダードなやり方に反対する」と中国の立場を表明しました。

　その上で、「中国の現代化を阻止しようとするいかなる企みも、その目的を達成することはできない。カナダには、実際の行動で中国と共に世界の自由貿易体制を維持し、中国との自由貿易地域建設のプロセスを推進していくよう期待している」と示しました。（藍、謙）