北京
PM2.577
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国務院報道弁公室は24日、中米間の貿易摩擦の事実と中国側の立場に関する白書を発表しました。両国の貿易関係に関する事実をはっきりさせ、中国側の政策や立場を説明し、問題の合理的解決を促しています。
この白書はあわせて3万6千字で、前書きのほか、中米貿易協力の互恵共栄、中米貿易関係の事実、米国政府による保護貿易主義、米国政府による貿易覇権主義、米国政府の不適切なやり方が世界経済の発展にもたらすダメージ、中国の立場、という6つの部分により構成されています。
白書は、「中国は世界最大の発展途上国で、米国は世界最大の先進国である。両国の貿易関係はともに重要な意義があり、世界経済の安定や発展にも重要な影響をもたらしている」としました。
さらに「中米両国は経済成長の段階や経済制度が異なっており、貿易摩擦が存在するのは当然のことだ。カギとなるのは、相互信頼を増して協力を促し、食い違いをなくすことである。両国政府は、かねてから平等、理性、向かい合って歩み寄る原則に基づいて、戦略的経済対話をはじめとする一連の対話や交渉メカニズムを確立してきた。双方のたゆまぬ努力によって、両国の貿易関係はこの40年間、様々な障害を乗り越えて絶えず発展してきた」と述べています。
白書はまた、「米国は2017年に新政権が発足してから、『アメリカ・ファースト』を打ち出し、尊重し合い、平等に話し合うといった国際交流の基本的ルールを無視して単独主義、保護主義、経済覇権主義を実施し、中国をはじめ、多くの国や地域に対して事実とは違う批判をし、追加関税などという脅しの手段を乱用して極限まで圧力を加え、自らの利益を中国に押し付けようとしている」と述べています。
そして、「こうした情勢に対し、中国は両国の共通の利益や世界の貿易秩序の大局を守るため、話し合いによる問題解決という基本的な原則を堅持し、最大の粘り強さと誠意を持って米国に対応し、大同を求め小異を認めて食い違いの解決に臨み、様々な困難を乗り越えて何度も対話や交渉を行い、実務的な解決案を出して貿易関係の安定に多大な努力を払ってきた。しかし、米国は身勝手な態度で言いがかりをつけ、たちまちにして貿易摩擦をエスカレートさせ、両国政府と国民が積み重ねてきた貿易関係に大きなダメージをもたらし、多角的貿易体制や自由貿易の原則を著しく脅かしている」としました。
さらに、「中米の貿易関係は両国民に関わるだけでなく、世界の平和や繁栄、安定にもつながっている。中米両国にとって、協力は唯一の選択肢であり、共栄こそよりよい未来を引き開く。中国側の立場は明確で、一貫して確固たるものだ」としました。(Lin、森)