北京
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国際空港からほど近いロシア・モスクワ北西部に位置し、面積が20ヘクタールにも及ぶ誠通インターナショナル(CCT)グリーンウッド国際貿易センターには、中国の通信機器大手・華為(ファーウェイ)、建機大手・三一重工、中国工商銀行など170社余りの中国企業があります。ロシアにおける中国最大の商業・貿易投資プロジェクトとして、グリーンウッド国際貿易センターは既に中ロ経済貿易協力の重要なプラットフォームとなり、中国企業のロシア進出を後押ししています。
国有企業であるCCTは1998年にロシア市場を開拓し、2010年にグリーンウッド国際貿易センターのコアプロジェクトを買い付け、8年間で同センターを中ロ経済貿易、文化、金融などの分野における総合的なサービスプラットフォームへと発展させました。センターには現在、中国企業約170社を含む14ヵ国300以上の企業が入居しており、中ロ貿易額は約20億元に及びます。
周立群・CCTロシア総経理は、「センターは入居企業に登録、財務委託管理、法律案内、労働関連資格の受理などを含む一連のサービスを提供し、企業のロシア市場進出に利便性をもたらしている。各種商業・貿易プロモーション、企業誘致・資金導入および商談などのイベントが毎年行われ、中国企業にビジネスチャンスを提供している」と紹介しました。
CCTは中ロ企業間の架け橋として、中国企業のロシアおよび「一帯一路」沿線国家市場への進出により多くのチャンスを提供しています。
内訳としては、中ロ産業協力発展基金、シルクロード銀行、小範囲で流通させ資金の融通を行うキャッシュ・プーリングの革新措置などを進めることにより、入居企業へさらなる資金援助を図るほか、ロシアの銀行業、保険業などの分野にも進出する予定です。(怡康、星)