8月30日　木曜日

一時間目 　ラウンジトーク〜三人行〜

　夏休みの終わりは進学、進級、就職という新しい生活が始まる北京。そんな北京からお送りするハイウェイ北京木曜日1時間目は、劉叡、日本人スタッフの梅田謙、星和明の男3人のコーナー「ラウンジトーク〜三人行〜」。それぞれが興味のある話題を持ち寄って、三者三様で中国について語り尽くします！今回は「子どものお祝いの相場は数十万円？中国のご祝儀貧乏事情」「北京の賃貸の家賃が高騰、90後が主力に」「新宿に『ティーピーティー』　台湾発『春水堂』のティースタンド日本初上陸」についてです。番組ラストの「今週の一言」までお楽しみください！

　　二時間目　中国あれこれ＆江蘇省の少数民族

　「ハイウェイ北京」木曜日二時間目の番組、前半は中国のトレンドや、出来事などをご紹介する「中国あれこれ」、後半の「56の民族、56輪の花」のコーナーは上海市の少数民族についてお送りします。

　「中国あれこれ」は、老後に備えた若者の貯蓄計画、英雄機長の物語の映画化、「18世紀の東京と北京特別展」についてお送りします。

　「56の民族、56輪の花」は上海市の少数民族の話です。

　上海市民族・宗教委員会のウェブサイトによりますと、2014年末現在、市内の少数民族は42万1700人で、55の少数民族はいずれも上海市に居住する人がいます。

　そのうち、人口が最も多いのはホイ族、11万4100人です。ホイ族が最も多いのは、隣の江蘇省、さらに安徽省、河南省も同じです。

　55の少数民族はそろっていますが、人口はあまり多くないのは、上海市の少数民族分布の特徴です。

　700年前の明の時代から各地から集まってきた少数民族は、地元の漢族と一緒に繁栄で発達した上海市の建設に寄与していきました。

　「滬」、または「申」と略称する上海市、中国共産党の誕生の地で、中国一の大都市、国際経済、金融、貿易、科学技術の中心地でもあります。政府が指定した最初の開放都市の上海市、長江の河口にあり、長江経済帯のリード都市です。

　東中国海を隔てて日本と隣り合い、南は杭州湾、北と西は江蘇省、浙江省に接します。上海市は、170年ほど前の1843年に開放してから大きな発展を遂げ、東洋で一番目の大都市となりました。

　上海市は、総面積が6340平方キロ、16区からなり、行政区画では直轄市で、省と同等です。GDP・国内総生産は全国トップを行き、アジアでは東京に次いで2位にランクされます。上海は市民一人当たりの貯金額が全国2位、さらに、フォーブスがまとめた2017年ビジネス環境ランキングで全国一に選ばれました。

　上海市では1950年代以降、経済と文化の発展の需要に応えて数多くの人材が導入されました。その中に少数民族が数多くいます。とりわけ、改革開放政策が実施されてからビジネスや就学、結婚のため上海に定住した少数民族は増え続けています。

　1950年代以降、上海市は、少数民族の平等な政治権利を保護し、少数民族の経済文化発展を支援し、少数民族の習慣を尊重し、民族の団結を促すには、大きな力を入れ、一連の政策を実施しました。

　上海市の経済発展と同時に、少数民族経済も促されています。飲食店、工芸品工場などを経営していた上海市の少数民族は、規模のより大きな上海ムスリム開発公司、上海民族旅行社などを設立し、優秀な少数民族企業家が少なからず表れています。

　少数民族の教育事業も順調な発展を見せています。上海市唯一の専門の少数民族中学校、回民中学は、ホイ族、チベット族、満族、蒙古族などが通う寄宿学校で、チベットクラス、新疆クラスが設けられています。また、上海の大学、上海音楽学院、上海交通大学、上海水産大学などでは1950年代から少数民族クラスが専門に設置され、少数民族の人材を数多く育て、その卒業生は上海の各分野で活躍しています。

　上海はまた全国の少数民族が交流する重要な舞台でもあります。中国の56の民族が一堂に会する、少数民族舞踊発表会などが上海で開かれました。少数民族の舞踊家や歌手、芸術家の多くは上海を選んで自らの才能を披露します。上海の大手出版社、上海文芸出版社は1995年に「中国民族昔話」を出版し、56の民族の昔話を初めて結集しました。

　詳しくは番組をどうぞお聞きください。（Mou）