8月28日 火曜日

2018-08-29 13:43  CRI

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 【1時間目】斉鵬記者のジャカルタ便り②、イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り:南州溽暑

 担当:王小燕、斉鵬

 8月も下旬になりますと、北京では朝晩が快適に過ごせるようになりました。今週の番組は、【CRI時事解説】では、「重なる追加関税で米国企業に大きなダメージ」と題するCRI論説員の文章をご紹介します。

続いて、アジア競技大会で取材中の斉鵬記者からのジャカルタ便りです。今回は22日夜に行われた、競泳の会場で取材しました。中国代表も日本代表も健闘した試合でした。写真は400m混合リレーで優勝した中国代表。

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 後半は毎月最終週にお送りする「イタズラ爺さん・奥田正彦さんのハンコ彫り」です。今月の印文(いんぶん)は、中唐の詩人・柳宗元の詩「夏晝偶作(かちゅうぐうさく)」から、「南州溽暑(なんしゅう じょくしょ」です。

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 【2時間目】ようこそ魅力満載の工芸王国へ~石川県上海事務所・中亮介さんに聞く

 聞き手:王小燕

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 毎月最終週にお送りする「日本の自治体職員在中国 加油!」シリーズ61回では、工芸王国・石川県の中亮介さんにお話を伺います。

 石川県は早くも1976年に、江蘇省に代表団を派遣し、友好交流を始めています。最近では、その独特な文化や歴史、洗練された工芸の美から、「日本ならでは」の体験を求めに訪日した中国人観光客の間で、人気がぐんぐん上昇中です。これについて、「石川県には、中国人が好む観光の全要素が備わっている」と中さんは鼻が高い。

 ここ数年、日本の中部、北陸9県による観光プロジェクト「昇龍道」に位置する県としても注目されている石川県。このような石川の魅力や、中国との友好交流の今について、中さんに伺います。この夏、CRIでインターンをしていた大学生たちも一緒にスタジオでインタビューに参加します。ぜひお聞き逃しのないように。

◆中亮介さんのインタビューからの抜粋◆

 ーー石川県は「工芸王国」として知られていますが…

 石川県は、九谷焼や輪島塗をはじめとした伝統工芸が色濃く残った地域です。数字で紹介しますと、国指定伝統的工芸品数:全国第6位(10品目)、国指定伝統的工芸品生産額:全国第4位、国指定伝統工芸士数:全国第2位(401名)、人間国宝数(工芸技術の部):全国第3位(8名)、日本伝統工芸展入選者数:全国第1位(52.8人/100万人)(日本伝統工芸展入選者数は15年連続全国第1位)。

 ーー石川は食がおいしいことでも知られていますよね。

 能登半島の複雑な海岸線や霊峰白山など、多様な自然に恵まれ、その四季は変化に富んでおり、その気候と風土に育まれた「加賀野菜」や「能登野菜」、四季折々に日本海がもたらす魚介類や、地域の伝統製法に根ざした加工食品など、特色のある食材が豊富です。

 石川県が開発した高級ブドウである「ルビーロマン」や、世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の代表的景観である棚田で生産されるブランド米をはじめ、新鮮な日本海で水揚げされる蟹や鰤など、食が豊富な地域としても有名です。

 冬の適度に低い気温や降雪、高温多湿の夏、白山水系の清流、肥沃な加賀平野といった石川の自然と風土から生まれた酒や醤油、味噌、ふぐの卵巣の糠漬けなど様々な発酵食は、近年、健康食として国内外で注目が高まっています。

 ーー中国との地方交流にも早い時期から着手したと伺いました

 石川県と江蘇省の交流は、1976年に石川県代表団が南京を訪れたことに端を発し、首長レベルの相互交流や江蘇省からの技術研修員の受け入れ、県職員の語学研修生の派遣などにより交流を深め、1995年に南京市において石川県と江蘇省の友好交流に関する合意書の調印をしました。その時から現在に至るまで、文化交流、観光交流、青少年交流、環境交流、経済交流などの幅広い分野で交流を展開しています。

 ーー江蘇省との交流において、とりわけ、文化交流が大きな特徴をなしたと聞いていますが…

 これまで石川県立音楽堂で開催した江蘇省演芸集団の公演や、日中国交正常化30周年を記念したオーケストラ・アンサンブル金沢による蘇州、南京でのコンサートの開催、石川県と江蘇省の風情写真展を日本と中国双方で開催するなど様々な活動を実施してきました。

 さらに、2016年6月には、両県省の文化交流の一層の発展を図るため、石川県立美術館と南京書画院が文化交流事業の実施に関する協定書を締結し、これからお互いの所蔵品を活用した展覧会の開催などを予定しており、今後ますます両県省の更なる交流の発展が期待されます。

 ーー2017年、中国大陸からの訪日観光客は延べ735万人を超えたという統計があります。自治体としては、こうした動きをどうご覧になっていますか。

 中国人観光客については、特に沿岸部地域では、メインの旅行形態が団体旅行から個人旅行へシフトしており、ネット通販などの普及により外国製品が安価で手に入りやすくなっている状況から、旅行に求める目的も買い物の重要度が下がり、グルメ、温泉、スキー、文化体験など、そこでしか出来ない体験にシフトしていると聞いています。

 日本政府観光局(JNTO)の中国訪日旅行市場動向調査による中国国内の旅行業者へのアンケート調査によりますと、2018年の訪日旅行取扱人数について、各旅行業者からは、77%が「増加」を見込むと回答しています。その「増加」を見込む理由として、「高品質な商品(深度游含む)や多様な商品の開発」や「航空座席を前年よりも多く確保している」など、旅行会社が高い訪日需要を見据えた経営戦略を打ち立てていることに加え、「良好な日中関係及び経済環境」が訪日旅行にとって追い風になっていると考察されております。

 日本での訪問先の内訳を見ると、2018年に販売に注力する目的地(旅行商品)は、1位「北海道」(94%)、2位が 「定番ルート(=ゴールデンルート)」(92%)、3位に「中部・北陸(昇龍道含む)」(84%)となっており、本県を含む昇龍道にも注目が集まっています。

 ーーこの中でも、中さんは故郷・石川県の魅力をどう評価しますか。

 JNTOの調査では、2018年に増加が期待される訪日旅行のテーマは、1位「親子旅行」(66%)、2位「スキー・雪遊び」(62%)、3位「教育旅行」(57%)、4位「温泉」(56%)、5位「美食」(53%)となっています。

  また、現在、旅行者の中心世代となっているのが、30歳前後の80年代後半生まれの世代で、割合にして約30%を占めています。日本より平均結婚年齢が早い中国においては、ちょうど子供をもつ世代であるため、親子旅行が最も注目度の高いコンテンツとなっています。また、同調査2位の「スキー・雪遊び」については、2022年北京冬季五輪を控える中国政府は、2016年時点で1,500万人のスキー人口を五輪開催までに4,500万人に増やす目標を掲げており、スキー熱が高まっている状況を反映した結果となっています。

 上記調査で上位にランクインしているコンテンツに関して、温泉、中国人が大好きなカニをはじめとした日本海の幸、着付けや茶道などの加賀百万石の伝統に裏打ちされた文化体験、夏の能登半島における自然体験、冬の白山麓におけるスキー体験など、石川県には現在の中国人が旅行に求める要素が全て揃っていると言っても過言ではありません。ぜひ一人でも多くの中国の方に、石川県への観光においでいただきたいです。

 【プロフィール】

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 中 亮介(なか りょうすけ)さん

 1982年生まれ。
 2005年3月に中京大学卒業。
 2006年4月 石川県庁入庁、健康福祉部、観光交流局、観光戦略推進部、商工労働部を経て、2015年5月から日中経済協会上海事務所での駐在を始めて現在に至る。

ラジオ番組
10月29日放送分
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马玥