北京
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23/19
王毅国務委員兼外交部長は4日、シンガポールで、ASEANと中日韓3カ国(10+3)の外相会合に出席しました。
王外交部長は、「過去20年にわたるASEANと中日韓3カ国との協力の道のりを振り返るとき、最も重要な経験とは、時代に応じた行動、歴史の中での前進、時代の流れに乗った発展であることがわかる。現在、一国主義と保護主義が台頭し、国際秩序と多国間貿易体制が打撃を受けている。ASEANと3カ国は、貿易自由化を推し進め、多国間主義を守る決意を示し、地域経済一体化の推進を堅持して、東アジア経済共同体の建設と開放型の世界経済の構築を進め、世界経済にさらなる安定的で決定的な要素を提供するべきだ」と述べました。
王外交部長はさらに、今後のASEANと中日韓3カ国の協力についての提案を行いました。それについて王外交部長は、「1つ目に、地域経済の一体化を推進させ、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉の実質的な進展が年内に得られるように推し進めること。2つ目に、財政と金融の協力を深めること。アジアインフラ投資銀行(AIIB)とアジア開発銀行(ADB)を通して、より豊富で低コストな金融支援を行っていく。3つ目に、協力分野を開拓すること。イノベーション協力を強化し、デジタル経済、スマートシティー、人工知能(AI)、電子商取引などを推進していく。4つ目に、人材交流の新たなプラットフォームを構築すること。『10+3文化都市ネットワーク』の建設を提案し、東アジア諸国の文化交流と国民間の友情増進をめざす」と指摘しました。
また、参加各国はASEANと中日韓3カ国の協力がもたらした豊富な成果と、地域の平和、安定、繁栄のために果たしてきた積極的な役割を評価したうえで、この団結をさらに深め、引き続き貿易自由化を固く支持するとともに、保護主義に反対し、東アジア地域包括的経済連携の交渉を加速させ、東アジア経済体の共同建設を促していくと示しました。(RYU、謙)