北京
PM2.577
23/19
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は18日、一部の鉄鋼製品に対して暫定的な緊急輸入制限(セーフガード)を19日に発動すると発表しました。
欧州委員会は、この制限は米国による鉄鋼輸入関税措置を受けて、米国に輸入されなくなった鉄鋼製品が欧州市場に集まることを防ぐためのもので、従来の鉄鋼輸入には影響がないとしています。
具体的には、23品目の鉄鋼製品に対して、過去3年間の輸入量の平均に基づく割当枠を設け、それを超えた場合に25%の関税を課すことになっています。ただし、EUへの輸出が少ない一部の発展途上国とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインは対象外だということです。
この措置について、欧州委員会のマルムストローム通商担当委員は「米国による鉄鋼製品への関税措置は貿易の移転を招いている。このことが、EU域内の鉄鋼メーカーや労働者に深刻な被害を与える恐れがある。EUにはセーフガードを発動する以外の選択肢はない」と主張しました。(鵬、謙)