「一帯一路」と中国・UAEの協力深化を推進＝習主席

　習近平国家主席は19日から21日にかけて、アラブ首長国連邦（UAE）のハリファ大統領の要請を受け、UAEを公式訪問します。UAEは中東地域において、中国との協力の度合いが最も深く、分野が最も広く、最も多くの成果を持つ国です。双方は「一帯一路」共同建設の枠組み内において、各分野における協力を推し進め、両国の戦略協力パートナー関係のレベルアップを求めています。

　習主席の訪問を前に、現地のテレビ局は中国語の講座番組を制作し、放送を行っています。いま、子供たちを含む多くのUAE国民がこの番組を通して中国語を学んでいます。

　UAE最大の都市であるドバイは、「中国とのハグ」と題した計画を打ち出しました。この計画は貿易、投資、文化、観光などの分野に及ぶもので、習主席による「一帯一路」イニシアティブとリンクさせることで、両国関係の更なる強化を目指すとしています。

　UAEはアラブ諸国の中でも、「一帯一路」イニシアティブに率先して参与しています。UAEは中国の西アジアと北アフリカ地域における重要な戦略的貿易パートナーで、最大の輸出先、および海外投資の重要な市場になっています。UAE駐在の倪堅中国大使は「『一帯一路』イニシアティブの推進により、両国の経済貿易協力により大きな舞台や原動力がもたらされている」と示しました。

　「一帯一路」イニシアティブの推進は中国企業の海外進出にとっても、重要な意義を持っています。これについて、　UAE福建総商会の責任者である陳徳亮氏は「伝統的な貿易が、金融、IT産業など中心的な分野へとグレードアップが進められてきた」との見解を示しました。

　「一帯一路」イニシアティブは双方の経済貿易、文化、人的交流だけではなく、他のアラブ諸国にとってもプラスとなります。これについて、エジプトの学者は「前向きで、知恵に富んだものだ。『人類の運命共同体』理念の核心として、世界各国が平和安全の確保と相互尊重を基礎にした発展と振興を実現させることを呼びかけている。また、中東地域が直面している『発展と反テロ戦争』の問題に解決策をもたらした」と見ています。（殷、謙）