北京
PM2.577
23/19
国際通貨基金(IMF)は、16日に発表した「世界経済ビジョン」で、今年と来年の経済成長予想は変わらないとしつつも、貿易の緊迫化がこのところの最大の脅威となっている指摘しました。
「世界経済ビジョン」の最新情報では、今年と来年の世界経済の成長率は4月の予想値と同じ3.9%であるとし、一方で貿易摩擦の拡大により一部の主要国で成長にブレーキがかかり、下落するリスクが増えていると指摘しています。
また、ユーロ圏や日本、イギリスなどの先進国は成長がすでに減速しているとし、今年の成長率について4月の予想を1ポイント下方修正して2.4%としました。
一方、新興国や発展途上国については、4月の段階と同じく今年は4.9%、来年は5.1%と予想しています。中国についても前回と同じく、今年は6.6%、来年は6.4%としています。
さらに、米国の追加関税とそれに伴う貿易相手国の対抗措置により貿易情勢はエスカレートする一方で、ビジネスへの信頼や資産価格、投資に影を落としかねないとし、世界経済の成長に対する目下最大の脅威であると警告しています。(朱 森)