北京
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イギリスの全国紙「デイリー・テレグラフ」は現地時間8日、「貿易戦から見る中米間の『観念の争い』」と題した、劉暁明駐英大使の署名文章を掲載しました。劉大使はこの中で、「中米間の貿易摩擦は貿易問題に見えるが、実際は両国間の『3つの観念の争い』にある。つまり世界観、協力観、そして発展観の争いだ」と述べ、以下のように分析しています。
一、世界観の争い
米国は盟友・他国を問わず、自らの利益が損なわれれば攻撃する。これと対照的に、中国は相互尊重、公平正義、協力共栄を理念に、世界平和を守り共同発展を促進させることを主旨とし、国際社会と力を合わせ、国際ガバナンス体系をより公平・合理的な方向へと導き、新たな国際関係や人類運命共同体の構築に努めている。
二、協力観の争い
米国は一国主義や保護主義を実施していることから、国際社会からの批判や反発が広まっている。逆に中国は開放、融通、互恵共栄の協力観を持ち、世界貿易機構(WTO)のルールを守ろうと努め、多国間貿易体制を支持し、開放型世界経済の構築に積極的な貢献をしている。
三、発展観の争い
米国が発展の優位性を保つには、他国の発展を妨げたり、より良い生活を求める他国の国民の権利を奪ったりせず、自身の実力と他国との協力に頼るべきだ。中国は革新、話し合い、グリーン、開放、共有という発展観を一貫して訴えており、これにより発展の問題を解き、原動力を増し、各国の経済・社会との融合的な発展を成し遂げている。米国は、大勢を見据え、古い思想を捨て、世界各国と共に協力して発展を促し、共栄により繁栄していく道を歩んでほしい。(怡康、森)