北京
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宇宙空間の探査と平和利用に関する第1回国連会議の開催50周年記念および国連宇宙空間平和利用委員会(COPUOS)第61回会議が開かれています。「中国の宇宙飛行協力:運命共同体構築と全人類に恩恵をもたらす」と題したプレゼンテーションが19日、国連ウィーン事務所で行われました。席上、国家航天局は国連宇宙部(UNOOSA)と「一帯一路」宇宙情報回廊の協力合意文書に署名しました。
中国の史忠俊国連常駐大使は、「中国は60年間を費やし、全面的で先進的な宇宙飛行の科学技術と工業システムを構築し、宇宙利用の新興国となった。中国は30の国や国際組織と100余りの協力文書に署名した。協力の分野は能力開発や情報・インフラ施設などに及んでおり、多くの発展途上国に利益を与えている。中国はより前向きな姿勢で各国および国連などの国際組織と密に協力を行っていく方針だ」と述べました。
国家航天局の田玉龍秘書長は国連宇宙部のシモネッタ・ディピッポ部長と「一帯一路」宇宙情報回廊協力合意文書に署名しました。田秘書長は中国が深宇宙探査、「一帯一路」宇宙情報回廊、宇宙インフラ施設などの分野における進捗状況、協力のイニシアティブを紹介し、「今後、『一帯一路』沿線諸国と航空、宇宙飛行分野における協力を行い、宇宙空間の平和利用に取り組んでいく」と強調しました。
また、田秘書長は「国連はプラットフォームになり、発展途上国の人材を育成し、データとサービスを与え、技術協力を行うことを通じて、発展途上国と『一帯一路』沿線国の宇宙空間技術の応用、および空間科学のレベルアップを支援するよう期待している。一方で、国連がニーズを明確にし、わが国の宇宙インフラ施設とデータをより十分に利用できるよう望む」と示しました。
ディピッポ部長は中国が収めた成果を称賛し、衛星リモートセンシング・データ、宇宙ステーション、国連災害管理と応急情報プラットフォームに対する支援など、中国の国際社会への貢献に感謝しました。
ディピッポ部長はまた「国連宇宙部と中国の『一帯一路』宇宙情報回廊協力合意文書の調印は、双方による協力が新たな段階に入ったことを意味している。『一帯一路』沿線諸国は今後、空間技術と施設の支援をより多く受けることになる。各国は宇宙協力を強め、世界的な課題に共に対応し、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の実現に取り組んでいくべきだ」と表しました。
カナダ、カザフスタン、ニュージーランド、ノルウェー、アルバニア、ブラジルなど60カ国の国連常駐外交官および国連と各国宇宙飛行関連機関の代表ら計200人余りがプレゼンテーションに出席しました。(殷、謙)