北京
PM2.577
23/19
米国はこの頃、500億ドル相当の中国からの輸入製品に対する追加関税リストを発表した上で、さらに2000億ドルの中国製品に対する追加関税リストの発表を表明しました。これに対し、中国の一部の経済学者は、「米国の一連の措置による中国の対外貿易への影響は限定的なもの」とした上で、「中国経済は全体として、健全で安定した発展の勢いを保ち続けていく見込みだ」と見ています。
中泰証券の李迅雷チーフエコノミストは、「中米貿易は相互補完性が高いものであり、互いに傷つけ合う現状は好ましくない」とした上で、米国による追加関税の実施について「中国は恐れていないし、その影響力も限定的なものだ」と指摘しました。
また、国泰君安証券の花長春チーフエコノミストは、「中国経済の基盤は健全なものであり、上向きの勢いをキープしている。また、中国経済の発展における人口メリットは期待できるものだ。たとえば、現在、就業人口の教育レベルは絶えず向上している。中国には90万人ものエンジニアがいて、毎年の理系卒業生も150万人に上っている。これは中国の先端技術業界の振興と経済構造の安定化につながる」と述べ、さらに「中国の都市化の加速や、これまでの供給側構造改革、生産能力削減改革などの実績によって、在庫の減少や業界の集約化、企業の収益増加などの効果を収めている。現在の消費の活性化もあって、中国の経済成長の安定性がより一層確保できるだろう」としています。(洋、謙)