北京
PM2.577
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外交部の耿爽報道官は13日に開かれた定例記者会見で、朝米の指導者がシンガポールでの会談でおさめた成果は、「半島非核化、敵視と対立の終息、半島の恒久的平和と繁栄に向けた、正しく且つ重要な一歩だ。中国側は関連各国と共に、引き続き半島の非核化と平和メカニズムの確立に尽力し、一日も早い半島の恒久的安定の実現に向けた努力と貢献をしていきたい」と述べました。
朝米両国は12日、シンガポールでの首脳会談後に共同声明を発表しました。米国側が声明の中で、朝鮮に体制保障を提供することを約束したのに対し、朝鮮側は半島の非核化実現に向けた確固たる約束の実現に尽力する考えを表明しました。国際社会は会談の成果に対し概ね前向きな姿勢を示していますが、中には、朝鮮は実質的な譲歩をしておらず、声明にも具体的な取組みとスケジュールに関する言及がなく、今後の実施は気の長いものとなり、実質的な意義に限界がある、という言説も見られます。これに対して、耿報道官は「朝米首脳会談が順調に行われ、前向きな成果を収めた。このこと自体が朝鮮半島の非核化と問題の政治解決プロセスにおける重要な進展だ。中国側は朝米両国の指導者が下した政治的決断を高く評価し、会合が収めた成果に歓迎と支持を表明するとともに、関係各国の会合の成功に向けた努力を前向きに評価する」との考えを示しました。
その上で、「朝鮮半島の問題にはその複雑性と特殊性から、一夜にして解決することは困難なものだ。各国には、引き続き根気よい、忍耐強い、たゆまぬ努力が求められる。我々は米朝双方が首脳同士の形成した共通認識を着実に実行し、後続の協議を推し進め、成果をより強固に、より大きなものにし、半島問題の政治的解決を持続可能な、不可逆なプロセスにしていけるよう期待する」と語りました。(Yan、む)