北京
PM2.577
23/19
王毅国務委員兼外交部長は現地時間の4日、南アフリカでBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)外相会合に出席し、「現在、世界は百年に一度とも言うべき大きな変化に直面している。今の課題は、三分野で赤字問題を抱えている点だ」と述べました。
王外交部長は、三つの赤字問題として、グローバルな課題が日増しに深刻になりつつも、効果的なグローバルな対応に乏しく、単独主義、保護主義が台頭し、グローバル・ガバナンスシステムや多国間メカニズムが衝撃を受けるガバナンスの赤字、国際競争によるトラブルがヒートアップし、地政学的ゼロサムゲームの様相が深刻になり、冷戦思考とそのツールが再度舞台に登場し、国際社会の信頼と協力の根本が侵食される信頼の赤字、世界の開発バランスが崩れ、所得分配の不平等や、開発余地の不均衡問題が国際社会の直面する最も際立った課題となり、一部の国の社会動乱を招く主因となる開発の赤字を挙げました。
これについて、王外交部長は「BRICS諸国は世界の安定維持や共同開発の促進について、重要な国際的責任を担っている。対話と協議によって焦点となっている問題を解決し、公平正義の原則を堅持して国際関係の基本準則を守り、多国間主義の信念を固め、国際問題への対応における国連の中心的役割を強化しなければならない」と述べた後、「目下の情勢下においては、BRICS諸国は共に手を携え、新たな脅威、新たな課題に対応し、自らの発展のために安定した環境作りに取り組むとともに、世界の発展に相応の貢献をしていかなければならない」と呼びかけました。(Lin、む)