北京
PM2.577
23/19
今年の5月29日は、国連平和維持活動(PKO)が開始されてから70年を迎える日です。そして今年、中国のPKO参加も28年目を迎えました。
戦火が飛び交うリビアと南スーダン、エボラ出血熱が蔓延するアフリカの感染拡大区域、テロリズムが凶行の限りを尽くすマリなど、中国のPKO隊員は行く先々で多くの任務をこなしてきました。中国は実際の行動と約束で、世界平和の維持と人類の運命共同体の構築に向けた大国の役割を果たしています。
2015年9月28日、ニューヨークの国連本部で開かれたPKOサミットに出席した習近平国家主席は、中国がPKOの新たな能力待機調整メカニズムに参加すること、そして率先して編隊化されたPKO部隊を常設化することを厳かに宣言、その約束は去年の9月に果たされ、8000人規模のPKO待機部隊が立ち上がりました。その他にも、中国は2015年のサミットで、PKOへのエンジニアや運輸、医療関係者などの人員派遣拡大や、2020年までに2000人の各国PKO隊員の代理育成、10回の地雷排除援助活動の展開、更にはアフリカ連合(AU)への1億ドル規模の無償軍事援助の拠出などを約束しました。
統計によりますと、1990年に初めてPKOに参加してからの28年間、中国は合計で延べ3万 5000人のPKO隊員を派遣し、24回のPKO行動に参加してきました。現在も2500人のPKO隊員が海外で任務を遂行しており、国連常任理事国5か国の中でもトップとなっています。また、中国は国連の分担金が2番目に多い国として、PKOの年度予算の約10%を担っており、国際社会から「PKOのキーファクタ―、中心的存在」と呼ばれるようになっています。(洋、む)