北京
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北京市人民対外友好協会などの主催による「北京国際民間友好フォーラム2018」が27日、北京で行われました。中国や米国、日本、韓国、アルゼンチン、シンガポールなど約30カ国の民間団体、姉妹都市の代表、そして外国の学者、留学生など300人余りが出席しました。
このフォーラムは2011年に発足し、約2年おきに開催されています。4回目となる今年は「民間の友好と心の触れ合いを推進」をテーマに、都市の管理や文化の受け継ぎ、若者交流などの議題をめぐって話し合いが行われました。
北京市の王紅副市長
北京市の王紅副市長は開幕式であいさつし、「このフォーラムは発足以来、民間の共通認識を見出し、北京と各国、各都市との各分野での交流や協力、中国と外国の国民同士の友情増進に向けて役割を果たしてきた。今回も、存分に意見を交換し、優れた見解を出し合ってほしい」と述べました。
中国人民対外友好協会欧州アジア部・瀋昕主任
そして、フォーラムで演説した中国人民対外友好協会欧州アジア部の瀋昕主任は「国際交流は政府間の往来だけでは限りがあり、民間が大事である」と強調しました。そして、民間での友好事業を進めるために、「時代のテーマに合わせること、都市の発展戦略に貢献すること、海外の人々の関心事に応えること、北京在住の外国人にも目を向けること」との4点を提案しました。
オーストラリアのコーリン・マッカーラス氏
また、中国政府による「友誼賞」の受賞者である、オーストラリアの中国学学者のコーリン・マッカーラス氏は「友好交流を促す上で旅行は重要で良い手段となる。互いに相手の国を訪れることで現地の人と接し、友情を育むことができる」との見方を述べました。
明治大学特任教授で元東京都副知事の青山佾氏
3回連続でフォーラムに出席している、日本の明治大学特任教授で元東京都副知事の青山佾氏は、中国国際放送局(CRI)の取材に対し「このフォーラムは当初と比べ、より多くの都市、より多くの階層の人々が参加するようになった。とてもいいことだ。今後も発展していくと思う。次回は日本からより多くの分野の人々を誘って参加したい」と語りました。(取材:斉鵬)