国防部報道官、米のリムパック招待取り消しに談話

　国防部の任国強報道官は24日に談話を発表しました。その中で、任報道官は「このほど、アメリカが事実を顧みずに、いわゆる南海の『軍事化』をセンセーショナルに煽ぎ立て、これを口実に、中国の環太平洋合同演習（リムパック）参加の招待を取りやめた」と明らかにしました。任報道官は「アメリカのこうした決断は建設的なものではない。いかなる時であっても、交流の扉を閉ざしてしまうことは中米両軍の相互信頼と協力の促進にはならない」と述べました。

　さらに、「中国は南海諸島および付近の海域に対して、争う余地のない主権を有している。中国が自国の領土で建設活動を展開し、必要な防衛措置を配置することは、主権国家の正当な権利であり、国の主権と安全保障を確固として守り、地域の平和と安定を維持する上で必要な措置だ。これは『軍事化』とは完全に無関係なことである。アメリカはこれに対して、とやかく言う権利はない」としました。

　その上、「招待されるか否かで、アジア太平洋地域の平和と安定維持で役割を発揮したいという中国の意志は変わることはない。また、中国が自らの主権と安全利益を断固として守ろうとする決意を揺るがすこともできない。健全で安定した中米両軍関係の発展が両国の共通利益であり、双方が手を取り合って、これを守っていく必要がある。アメリカ側には大局に着眼し、ゼロサム的な考えを捨て、食い違いを適切に処理して、両軍関係を中米関係の安定装置にしていくよう努めてほしい」と述べました。（Yan、星）