北京
PM2.577
23/19
世界保健機関(WHO)の年次総会である第71回世界保健総会(WHA)がジュネーブで開かれる中、現地時間22日、中国がスリランカ、ミャンマーとの共同主催による「国家主導によるマラリア撲滅運動―持続可能な発展のための2030アジェンダの実現の為に―」と題するテーマ会議が開催され、中国から参加した国家衛生健康委員会の崔麗副主任(次官級)が基調講演を行いました。
崔副主任は「2010年、中国は世界中のマラリアを根絶するという国連提案に応じ、『中国マラリア撲滅行動計画(2010-2020)』を策定し、2020年までに全国でマラリアを撲滅するという目標を定めた。その後、2017年には、中国でも初めてマラリア感染症例報告ゼロの年間目標を実現し、マラリアのない国へと近づいた。中国のマラリア撲滅モデルはWHOのテクニカルレポートにも書き込まれ、その他の国家に広められている」と述べました。
WHOの統計によりますと、2016年、世界におけるマラリアの感染者数が前年比500万例の増加を見せていることから、WHOの任明輝事務局長補は席上、2020年までにマラリアの発病率と死亡率を少なくとも40%削減するという目標達成にむけた協力と資金提供を各国に呼びかけました。(hj む)