中国、クリーンエネルギーのニーズが急成長

　中国は世界最大のエネルギー生産と消費の国であり、主要な輸入国でもあります。グリーン発展や、環境配慮型ライフスタイルの理念が社会に浸透していくのに伴い、中国における天然ガス、太陽エネルギーなどのクリーンエネルギーのニーズが急成長しています。

　2017年、『エネルギー発展第13次5カ年計画』が発表されました。当時の国家エネルギー局の李仰哲副局長はエネルギー構造の合理化について「第13次5カ年計画の実施期間中、非化石エネルギーの消費量は全体の15％以上、天然ガスは10％引き上げるのに対し、石炭は58％以下に抑える」との目標を打ち出しました。

　現在、中国では石炭などの供給力は十分であるものの、良質なクリーンエネルギーの供給は不足し、輸入に頼っています。低炭素型でクリーンな中国のエネルギー構造のモデルチェンジには国際市場が必要不可欠です。

　国家発展改革委員会エネルギー研究所の周大地研究員は「中国のエネルギー構造調整、大気汚染対策には天然ガスが必要である。政府の推進によって、天然ガスの消費量は増え、輸入も促進されている。エネルギーの輸入は単なる売買ではなく、供給チェーンが成り立てば、双方は長期的な協力関係を結ぶことになる。エネルギー分野の開放は双方向かつ全面的で、ウィンウィンのものであるべきだ」と示しました。（殷、星）