北京
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上海協力機構(SCO)加盟国の麻薬対策担当者による第8回会議が17日、天津で行われました。各国は、足並みを揃えて対応していく必要があると確認しました。
各国は、現在の麻薬対策をめぐる環境について「麻薬の製造や密売、密輸が全世界に広がっている。また新たな向精神薬の密輸や密売による被害が深刻化している。それに、密売の際に情報技術を活用している。そして取締りについて各国で対応策が大きく異なる」との意見が出ました。
こうした状況を踏まえ、会議では、SCOと国連薬物犯罪事務所が今年3月にオーストリアの首都ウィーンで行った第2回ハイレベル会議を高く評価しました。そして、SCO加盟国がまとめた、麻薬や向精神薬の濫用防止に関する構想の案に賛意を示し、SCOの理事会への提出を支持するとしています。また、各専門家グループで麻薬犯罪について情報交換をし、麻薬の原料となる化学物質の管理、麻薬の需要削減、法的根拠の整備などへ連携を強化していきます。そして、現在の国際的な取締り体制を確実に維持し、麻薬取締りに関する国連の3つの条約を守り、麻薬の合法化に反対する立場を改めて主張しました。(鵬、森)