北京
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23/19
習近平主席の特使として米国を訪問している、中国共産党中央政治局委員、国務院副総理で、中米全面経済対話の中国側リーダーを務める劉鶴氏は16日、ワシントンで、キッシンジャー元国務長官、参議院財務委員会委員長、衆議院予算委員会委員長などとそれぞれ会談しました。
劉特使はキッシンジャー元長官との会談で、「習主席とトランプ大統領の指導により、両国関係は重要で積極的な進展を遂げている。今回の訪米は、両首脳の共通認識に従って、経済問題について米国側と意思疎通を深めるものだ。そして、適切な解決方法を探って、両国の経済や貿易関係の健全な発展を維持していきたい」と強調しました。
これに対してキッシンジャー元長官は、「米中関係は非常に重要で、世界の平和と繁栄に関わっている」と述べました。
さらに劉特使は、参議院や衆議院議員との会談で「中米両国が長期的に健全で安定した協力関係を発展させることは、両国国民の根本利益と一致しており、国際社会でも広く期待されている。両国の共同利益は、食い違いよりはるかに大きい。協力すれば利益を得て、争えば損なう。両国の貿易関係の本質は互恵共栄である。双方は、相互尊重、平等互恵といった原則に則って問題に適切に対処する必要がある。中国は米国国会の役割を重視しており、交流を強化していきたい」と主張しました。
これに対して米国側は、「中国との良好な関係を維持したい」との意思を示しました。(朱 森)