北京
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23/19
「中国・EU持続可能な発展シンポジウム」が7日、ブシュッセルで開かれました。欧州連合(EU)駐在の張明大使は、このシンポジウムで「持続可能な発展は、世界経済の実質上の回復と良好で秩序ある国際貿易投資環境のもとでしか実現できないことだ。中国とEUは、自由、開放、非差別的な多国間貿易体制を堅持し、形式を問わず全ての保護貿易主義に反対する」と述べました。
また、欧州委員会のカタイネン副委員長は、席上、「EUと中国は一国主義に反対する分野で共同の責任を負う」と話しました。
この日のシンポジウムで、張大使は基調演説を行い、「中国とEUは世界範囲で連携して、持続可能な発展における協力を促す。G20が継続して、発展問題を議事日程の核心的な位置に据え、発展問題をマクロ経済政策調整の重要な内容にすることを促す」と述べました。そして、「中国とEUは共同で世界経済回復と多国間ルールを守るべきだ。国際社会は、世界規模で政策の調整を強化し、共同で開放かつ包摂的な世界経済を作り、世界の経済ガバナンスを完備させなければならない。また、中国と欧州は、協力の考え方を新たにして、持続可能な発展の新しい分野を共同で掘り起こす必要がある」と指摘しました。
一方、カタイネン副委員長は、その後の基調演説で「2030年に向けた持続可能な開発目標の実現を促す点において、中国とEUは重要な協力パートナーである。このため、EUと中国は二者間の協力を引き続き拡大すべきだ」と述べました。そして、「中国とEUの経済貿易ハイレベル対話という枠組み内で、循環型経済をEU・中国主要協力分野に入れることを提案する」と明らかにしました。(任春生、星)