北京
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中国系アメリカ人による組織「百人会(Committee of 100)」の2018年次総会が、5日から6日にかけてカリフォルニア州シリコンバレーのサンタクララで行われました。
中米両国から政治、経済、企業、学術会の代表ら約500人が集い、目下の中米関係の動向、知的財産権保護、人工知能技術の発展、中国系アメリカ人のリーダーシップなど、注目の話題について交流を持ちました。
参加者は、「台頭を見せる中国に対して、アメリカは協力し、自身のイノベーションおよび教育分野に対してさらなる取り組みの強化を図ることで、ウィンウィンの関係を実現するべきだ」と示しました。
米ブラウン大学のワトソン国際・公共事務研究所の高級研究員で、著名な外交官でもあるチャス・フリーマン氏は、「アメリカは自国の貿易赤字などの問題に対し、他国の工業政策を批判したり、脅迫のような追加関税を課したりといった方法で、他国の発展に対応しているが、このやり方はスマートではない。他国の政策を一方的に責めても成果は得られず、自国の発展にはつながらない」と指摘しました。
また、ゲイリー・フェイ・ロック元中国駐在アメリカ大使は、「中国の経済、科学技術などの諸分野における急速な発展を前にして、アメリカは自国のイノベーションおよび教育分野に対してさらなる取り組みの強化を図るべきだ。トランプ大統領が主導する予算案は、2028年までに国家安全保障に関するもの以外の支出を42%削減するとし、その対象には科学研究への投資も含まれている。今後、科学技術などの分野への投資を拒むのであれば、たとえ中国にさらなる追加関税あるいはその他の措置を講じたとしても、アメリカがイノベーション能力に関する世界トップの座を守るのは難しくなるだろう」と話しました。(RYU、謙)