北京
PM2.577
23/19
世界貿易機関(WTO)が明らかにしたところによりますと、中国が米国の鉄鋼・アルミニウム輸入関税措置を巡ってWTOに提訴した問題で、欧州連合(EU)は先頃、WTOに紛争手続への参加を要請したということです。
EUがこのほどWTOに提出した文書で「米国の関税措置はEUの鉄鋼・アルミニウム製品の販売と輸出に大きな影響を与える可能性があり、関連協議はEUの貿易面での利益に関わるものだ」として紛争手続への参加を要請しました。
また文書の中では「米国がEUに対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税の免除期間を延長しなければ、その関税政策はEUの輸出に甚大な損害をもたらすことになる」と指摘しています。
2017年のEUの米国に対する輸出規模の試算から見ると、EUは米国への輸出で鉄鋼は1位、アルミニウムは5位となっています。米国の鉄鋼とアルミニウム製品に対する関税措置は、EUの53億ユーロ規模の鉄鋼輸出製品と11億1000万ユーロのアルミニウム輸出製品に影響を与える可能性があるとされています。(洋、星)