ダボスフォーラム中国代表、人類運命共同体の構築を呼びかけ

　世界経済フォーラム第48回年次総会（ダボス会議）が、23日からスイスのダボスで行われています。中国代表として会議に出席している劉鶴中国共産党中央政治局委員は24日午前、講演を行い、人類の運命共同体の構築を推し進めていく中国の姿勢を表明しました。

　劉委員の講演のタイトルは「高品質な発展の促進と、世界経済の繁栄の共同推進」で、中国共産党第19回党大会と今後数年の経済政策について紹介し、「共同で協議し、共同で実現させ、共同で利用する」というグローバルガバナンスにおける中国の理念を明らかにしました。

　劉委員はさらに、「今回のダボス会議は、『分化した世界における共同運命の構築』をテーマとしており、その目標は非常に明確だ。気候変動問題、技術の進歩がもたらすメリットとデメリット、そしてテロリズムといった世界的な脅威に直面し、どの国も独自で対応することができないでいる」と強調し、「限界を超えて、戦略的思考を高め、経済のグローバル化によって、より開放的で、包容性があり、バランスのとれた発展を共同で推し進め、相互に尊重し合い、公平性と正義性のある、協力共栄の新型国際関係を築き、人類の運命共同体を構築していく」と述べました。

　劉委員は最後に、中国は全面的な開放を引き続き進め、市場進出の制限を大きく緩和し、『一帯一路』の建設を積極的に行い、共同で協議・開発・利用するというグローバルガバナンスの理念を貫き、多国籍主義と多国籍貿易体制をあくまでも擁護し、新型国際関係を推し進め、人類の運命共同体を構築していく」と表明しました。（Mou、謙）