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アフリカのソマリア沖で海賊被害が相次いでいることを受けて、国際社会は、協調して取締りを強化することを呼びかけています。
国連安保理は20日の協議で、ソマリアの治安と平和を脅かす行為に加担した個人や団体に制裁を課すとした決議案を採択しました。これに先立ち、パン・ギムン事務総長は声明を発表し、協調して海賊の取締りを強化するよう呼びかけました。
エジプトなど紅海沿岸のアラブ6カ国は20日、カイロで緊急会議を行い、海賊行為が紅海海域に広がるのを防止するために共同して立ち向かう決意を示しました。
アフリカ連合委員会のジャン・ピン委員長は、ソマリア国内の政治紛争が海賊行為の多発につながっているとして、ソマリアの和平プロセスを支援するよう訴えました。
ロシア海軍のビソーツキ総司令官は20日、ソマリア周辺海域での警備を強化するために艦船を増派する計画だと述べました。
また、アメリカ国務省のマコーマック報道官は「アメリカは外交と政治の両面から対策をとり、国連安保理と提携する用意がある」と述べました。(翻訳:鵬 チェック:吉田)
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