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米国最大手の旅行会社ATIは18日、初の海外事務所を北京で設立し、中国市場の開発に全力を尽くす姿勢を明らかにしました。半年前には米国観光ビザが解禁され、中国人観光客270人からなるグループが初の米国旅行を実現させています。
ATI社は毎年、米国を訪れる世界70ヶ国以上の観光客延べ100万人を対象にサービスを提供しています。北京に開設された初の海外事務所では、研修コースを設けて中国側の協力パートナーに米国各地の観光資源を紹介するほか、中国人観光客向けのツアーも企画します。
ATI社の創始者であるヘンチェル最高経営責任者は北京で、「世界規模で広がっている金融危機の中、中米間の観光促進は極めて重要である」と指摘しました。
2004年12月に中国と米国が観光協力に関する覚書に調印してから、観光業界の相互交流の機会は増えつつあり、人的往来も頻繁に行われるようになりました。2007年、中国を訪れたアメリカ人観光客は延べ190万人で、2006年より11%増えました。また同じ年、アメリカを訪れた中国人観光客も70万人を超えて、2006年より12%増加しました。現在、中国を訪れる観光客の中で、アメリカ人の数は4番目となっています。一方、中国人の海外旅行先でも、米国が5番目となっています。
ヘンチェル最高経営責任者はこれからの事業展開について、「ATI本社のウェブサイトに中国語のホームページを新設するほか、24時間の中国語ホットラインを開設する予定である」とした上で、「中国人観光客を対象に割引サービスを提供したり、中国語ができるガイドや運転手も派遣する。また、アメリカ人にも中国の観光情報を積極的に紹介し、より多くのアメリカ人に中国を旅行してもらえるようにしたい」と述べました。(翻訳:KH チェッカー:SN)
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