欧州委員会が3日発表した秋季経済見通しによりますと、金融危機の影響を受け、ユーロ圏15カ国とEU・欧州連合27カ国の経済は今年、景気後退に陥ると認めたということです。同時に、多くの国は金融危機に対応するため、経済刺激策を打ち出しました。
欧州委員会の報告書によりますと、ユーロ圏とEU27カ国の経済は第3と第4四半期、ぞれぞれ0.1%と0.2%のマイナス成長となり、景気後退に陥ったということです。欧州委員会のアルムニア経済・通貨問題担当委員は、「数カ国のEU加盟国では、金融危機により、マクロ経済のアンバランスが深刻化している」と述べました。
このほか、一部の国は関連の対応策を打ち出しています。イギリスの中央銀行であるイングランド銀行(英中央銀行)は6日金融政策委員会を開き、政策金利を少なくとも0.5%引き下げる見通しです。また、ポルトガル政府は、ポルトガル商業銀行を国有化する提案を議会に提案することを決めました。1975年以来、ポルトガルが商業銀行を国有化するのは初めてです。 (翻訳:洋)
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