朝鮮の核問題をめぐる外交斡旋が18日、進展を見せました。
この日、ロシアに駐在する朝鮮の金英在(キム・ヨンジェ)大使はタス通信に対し、凍結された資金はマカオのバンコ・デルタ・アジア銀行(Banco Delta Asia)からロシアの中央銀行に到着したことを確認しました。
また、IAEA・国際原子力機関は「寧辺(ヨンビョン)の核施設の停止・封印を協議するため、来週の25日に実務代表団を朝鮮に派遣する」と発表しました。
6カ国協議でアメリカのヒル首席代表は中国を訪れ、6カ国協議の未来に楽観的な見解を示しました。
同日夜、ヒル首席代表がソウル入りし、6カ国協議で韓国の千英宇(チョン・ヨンウ)首席代表と協議した後、「朝鮮の核施設が閉鎖された後、早い時期に6カ国協議が再開されるよう期待する」と述べました。
韓国メディアによりますと、政府は朝鮮への緊急支援として重油5万トンを用意したということです。
朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は今年2月13日「共同声明の履行のための初期段階措置」を中心とする合意文書が採択されました。
初期段階措置には、朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設を60日間以内に閉鎖し、IAEAの査察官を招聘し、関係国が朝鮮による初期段階措置の履行に応じ、燃料の緊急支援を実施するなどの内容が盛り込まれています。
これは6カ国協議が「行動対行動」の新しい段階に到達したことを意味しています。
しかし、マカオのバンコ・デルタ・アジア銀行で凍結されていた資金の送金問題が解決されていないため、朝鮮は4月14日までの期限に核施設を停止しませんでした。
朝鮮凍結資金の送金実現に向け、6カ国協議参加国がまた協議を行い、ロシア中央銀行を経由する解決案で決着しました。
朝鮮は「送金が実現されれば、核施設を停止し、IAEA査察要員を招聘する」と繰り返し、表明しました。
今月16日、朝鮮は「送金をめぐる技術的問題がほぼ解決され、IAEA代表団を招請し、核施設停止の検証と監視を協議する」と発表しました。
北京の朝鮮外交筋は18日、ロシアのインターファクス通信を通じ、寧辺核施設の停止と封印を7月後半に実施できるとの見通しを明らかにしました。
これを受け、韓国の千英宇(チョン・ヨンウ)首席代表は「次回6カ国協議は初期段階措置の履行に向けたロードマップを重点とし、核施設の無力化への具体策を討議する」と述べました。
韓国メディアは「寧辺核施設の稼動停止と封印は6カ国協議が開催されて以来最大の成果である。次の段階は凍結資金の送金実現に比べ、より複雑で困難である」としました。(ジョウ)
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