中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
米ロ、軍拡競争を再開か 
   2007-03-01 15:43:21    cri
  アメリカがヨーロッパでミサイル防御システムの配備を求める一方で、ロシアはこのほど、第5世代の新型ミサイル開発の促進を表明しました。この状況は米ロが覇を唱える冷戦時代とよく似ています。国際社会は米ロが軍拡競争を再開するのではと懸念しています。

 1950年代から60年の末まで、ロシアとアメリカの間にはミサイル防御システムの開発による大規模な軍拡競争が行なわれました。当時、アメリカとロシアはそれぞれ攻撃的な戦略ミサイルシステムの開発を強化するとともに、ミサイル防御システムの開発にも力を大きく入れました。両国は相手を徹底的に破壊する攻撃的な戦略ミサイルを擁したにもかかわらず、相手がどれぐらいの防御兵器を配備しているのか分からず、相手に対する優位を保つため、互いに攻撃ミサイルを無制限に増やしました。

 こうした状況の下で、1972年、米ロは、世界を安定させるための基盤と見られた「反弾道ミサイル条約」に調印しました。この条約の真の目的は双方のミサイル防御システムの開発を禁止することで相手に対する優位を確保することにあります。しかし、9・11事件発生後、アメリカはテロ取締りを理由に、2002年に、「反弾道ミサイル条約」から一方的に脱退しました。これにより、アメリカは本土やその他の国でのミサイルシステムの配備を行うことになります。

 ミサイル防御システムの開発と配備を巡る米ロ両国の一連の行為は、1950年代や60年代の状況とよく似ています。マスコミは、「米ロ両国間は自国の安全を確保するため、相手の攻撃に十分に対応できるミサイルシステムを配備し、それぞれの攻撃兵器の開発を一段と強化しようとして、新たな軍拡競争が起きるだろう」と指摘しています。

 国際社会はアメリカとロシアの大量の防御ミサイルの配備に憂慮しています。しかし、長期的に見れば、両国が新たな軍拡競争を行なう可能性はまだ少ないと見られます。

 まず、地域の戦略的な均衡は短期間で変化することはありません。アメリカの反弾道ミサイルシステムの配備はロシアの周辺地域に接近しています。しかし、ロシアはこれに十分に対応できる攻撃兵器を擁しています。ロシアのTOPOLーM(トーポリーM)大陸間弾道ミサイルは世界のいかなるミサイルシステムにでも対応することが出来るのです。

 別の報道によりますと、新型TOPOLーM 大陸間弾道ミサイルの開発も進められているということです。

 また、米ロ両国は現在、多くの分野で、共通の利益があるため、直接的な衝突を避けています。テロ取締りや大量破壊兵器の拡散防止、世界のエネルギー安全の維持、イラク問題、及びイラン、朝鮮の核問題などで、両国は共通の利益を持ち、確実に協力を行う必要があります。このほか、経済やエネルギー、宇宙航空分野における両国の関係も日増しに緊密になり、両国は長期的に見れば、競争の中で協力を求めていかざるを得ないのです。

 さらに、当面の国際情勢は冷戦時期と異なります。当時の軍拡競争は二つの超大国の勢力が均衡を保っている上で行なわれたものですが、今日、政治情勢は根本的に変化しており、米ロの軍拡競争の基盤は無くなっています。

  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |