国務院報道弁公室は29日「2006年中国の国防」という白書を発表し、軍の情報化を今世紀半ばまでに実現する目標を確立しました。
白書は「平和と発展は世界の主な流れである。中国の安全保障はチャレンジに直面しており、これは絶対に油断はできない。内外の要素の関連性が強くなり、伝統と新しい要素が交差し、国家の安全保障の難しさが増している」としています。
国防政策について白書は「防衛主体の国防政策を維持し、軍と防衛の現代化は3つの段階に分けて実現する。第1段階は2010年までに基礎を打ち固め、第2段階は2020年までに大きな前進を見せ、第3段階は今世紀半ばまでに軍の情報化という戦略的目標を実現する」としています。
国防費について白書は「国防費の増加は経済成長とバランスの取れた適度なもので、増加の分は軍人の給料と生活条件の改善、物価上昇への対応、新しい安全保障分野での国際協力などに用いられている」としています。
核問題で白書は「中国は自衛防衛の核戦略を維持し、核兵器の開発で大きな自制を保ち、核の競争はあり得ない」としています。
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