ここ数年、環境保全での協力は中国とアフリカの協力における新たなホットポイントとなっており、気候変動に関する国連会議の期間中、双方のこの分野での協力は注目されました。そこで今日のこの時間は、この問題についてお話しましょう。
気候変動の関する国連会議はケニアの首都ナイロビで。これまで二週間近く開かれていますが、アフリカ諸国の気候変動への対応を如何に援助するか、温室排気ガスを如何に減らして環境を保護していくかという課題は、各国が注目するところです。今回の国連会議に出席した中国外務省の蘇偉条約局副局長はこれについて、中国とアフリカとの環境保全分野の協力には広い前途があるとした上で「双方はこの分野で多くの協力を行い、中国アフリカ協力フォーラムの席上、中国は50億ドルの資金援助を提供すると約束した。これは双方の環境保全分野の協力には非常に好ましい基盤となった。というのは、中国のこの分野での成果と経験は多く、アフリカ諸国との交流、中国によるアフリカの関係者の養成とアフリカの環境保全保護能力の向上などに双方が尽力することは、この分野の協力に建設的意義があるからである」と話しました。
ところで、中国とアフリカの環境保全主管部門は、ここ数年協力を展開しており、2000年10月に中国は40あまりのアフリカ諸国の中国駐在使節を招き、中国で関連のフォーラムを行い、2005年2月には、双方の環境保全協力が正式にスタートしたのです。これについてトーゴの政府関係者コミ氏は、「中国と多くのアフリカ諸国とはとてもよい協力関係を展開し、トーゴを例に挙げてみると、トーゴ政府は多くの関係者を中国に派遣して訓練を受けさせ、農業やゴミの処理技術をマスターしている。、また気候の変動問題で双方は緊密な協力関係を保ち、成果を挙げている」と語りました。
また、タンザニアの代表であるラジャ氏は、これについて「われわれは終始、中国と共に努力している。われわれは共に進歩を遂げられると信じている。中国の人々はわれわれが真の友人であることを信じている。そして双方とも、環境を確実に保護してこそ、経済を発展させることが出来ると認識している」と話しました。
今回の会議はケニア政府が主宰したものですが、ケニアの代表であるナイロビ大学のオディンゴ教授は、「アフリカと中国との環境保全での交流と協力が一層強まることを望んでいる。それは、このような協力は、アフリカと中国の環境保全事業と持続可能な発展にとってプラスとなるばかりか、世界の環境保全と気候変動への対応でも貢献となる。中国とアフリカとの協力関係は確固としたもので、われわれはこのような関係が続いていくことを期待している。われわれは、中国政府が双方の交流と往来を引き続き支持し、アフリカ諸国の関係者の中国訪問を奨励することを望んでいる。こうしてこそ。双方は互いの理解を深めることが出来るのだ。これは、双方の子孫にも非常によいことで、中国とアフリカの共栄にとってもプラスとなっていくだろう」と語っていました。
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